【投稿者:こっこさん】
高校生の時に、部活の合宿で支笏湖(しこつこ)に行きました。
別名「死骨湖」と言われており、一部の人からは、自殺の名所や心霊スポットとして噂されていました。
死骨湖の由来は、沈むと遺体が二度と上がってくることが無いと言われていることからだそうです。
当時、部員は何故か霊感が強い人が多く(私は波長が合えば感じたり、声が聞こえる程度)そんな場所にいくのは気が引けました。
しかしそんなことも言ってられないのであまり気にしないようにして淡々と合宿に参加することにしました。(今思えば、霊感のある部員の方が参加したくなかったと思います・・・。)
支笏湖に到着し、部屋に荷物を置いたり、部活の準備を始めました。まだ明るいせいか、特に私は何も感じることなく過ごしました。
ところが夕方頃から他の部員の様子がどんどんおかしくなっていくのです。
急にびっくりしたり、怯えた様子を見せたり・・・
明らかに「何か」見えているのだなと思いましたが、その時は誤魔化して何も教えてくれませんでした。
合宿が終了し、次の日の学校。
授業中に3年生の教室の方で何やら騒ぎが起きていました。
女子生徒の叫び声、怒号が聞こえます。
授業中でしたが、みんなで廊下に出て確認すると部活の先輩が先生に向かって
「お前が憎い!!!」
と今まで聞いたことのないような声と形相で叫んでいたのです。
そのまま保健室に連れて行かれましたが、
「幸せなやつは憎いっ憎いっ!」
としばらく叫び続けていたそうです。
その先輩はそのまま帰宅させられたようで、私たちは、何が何だかわからずに、校内で噂や憶測だけが飛び交っていました。
二、三日後、先輩が復学し事実を聞いたところ、欠席してた間お祓いに行っていたとのことでした。
支笏湖で霊を連れて帰ってきてしまったそうで、その霊が、最近結婚したばかりの先生に敵意を向けていたようです。
その話を聞いていた他の部員が、「実は・・・」と次々に合宿での体験談を話し始めました。
支笏湖の草わらに四つん這いでこちらを見上げていた全身緑色の男性霊がいたこと。
旅館の押し入れを開けるとに、這いつくばって、にたっと笑う霊がいたこと。
気を遣ってくれて、その場では言わないようにしてくれていたみたいです。
その話を聞いて、背筋が凍る思いをしました。
霊感のある人たちが霊の溜まり場に行くと、こういった現象が起きるのは当たり前なのかもしれないと、改めて感じました。