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【怖い話】予知夢の体験談

FM都市伝説

【投稿者:MAMIKOさん】

私が大学生で一人暮らしをしていた時、1週間ほど立て続けに同じ夢を見ることがありました。

場所も分からないところに一人で立っていて、姉が車で迎えに来てくれるのですが、助手席に乗ろうとドアに手を伸ばすと車は走り出し、どうしても乗れなくて、姉の車をひたすら追いかけて走り続けているところで目が覚めるのです。

私は一人暮らしで、姉と一緒に住んでいなかったので、夢を見ながらこれは夢だと思っている自分もいました。

ある日、また同じ夢を見たのですが、今度は姉が泣きながら車を運転しているので、車に乗せてもらおうとして追いかけているのは私なのに、姉を助けないと!と思いながら追いかけ続けました。

夢だと分かっていても、人前で、少なくとも私の前で泣いたことのない姉が泣いていることにとても不安を感じました。それからは、絶対に姉と話をするために車に乗ろう、と思うようになりました。

その後も、何度か同じ夢を見ましたが、結局、姉の泣き顔を見るも車に乗ることができませんでした。

私たちはとても仲のいい姉妹という訳ではなかったので、母に電話をした時に夢の話をして伝えてもらおう、と思うようになりました。夢の話なので、気にはなりつつも笑い話程度にしか思っていませんでした。

それから、1週間くらいはその夢も見ることもなく、私自身忘れかけていた程でした。

1週間後に見た夢は、姉を必死に追いかけてるところから始まりました。

姉は声を一言も発さないので、私は、「お姉ちゃん!」と叫び続けるのですが、泣きながら首を振っています。

どうして止まってくれないのか分からなくて、「お姉ちゃん、待って!」と叫んだ時、後ろから母の声が聞こえました。振り向くと、母は私の真後ろにいました。そして、「お母さんと手を繋いで。」というのです。

私は、「いいけど、それよりお姉ちゃんが泣いてる。」というと、母は、「手を繋ぎたいんだけど、こんな手じゃ、、、。」と箱に入った茶褐色に変色した片手を私に見せました。

私は、びっくりして、母を抱きしめて、「早く病院に行かないと!」と泣きながら叫んだ自分の声で目を覚ましました。

夢でよかった、と思いながらも、気になってたまりませんでした。私は、朝を待って、どう話せばいいのか分からないまま母に電話をしました。

私の話を聴き終えた母は、「一人離れて暮らしているあなたに心配かけるのもと思って話してなかったんだけど、お姉ちゃん、一昨日の夜、仕事の帰りに車を当てられて、大事には至ってないけど、念のため検査入院してるの。」と言われました。
(後日聞いたところによると、怪我は打ち身や擦り傷だけでしたが、姉の車は助手席が潰れて廃車にしたようなので、相当大きな事故だったと思います。)

姉は大きな怪我もなかったとのことで安心しつつも、私は、母のことも心配になりました。母に十分気をつけるように伝えると、母は、「お母さんは大丈夫だから。ありがとう。気をつけるね。」と言って、電話を切りました。

その数日後に、父から、母が家の階段を踏み外し、右腕を骨折したと連絡をもらいました。虫の知らせというものなのかよく分かりませんが、震えが止まりませんでした。

私は、もうこれ以上、母と姉に不幸がないようにと願いました。それからは、その夢を見ることはなくなり、母も姉も今は元気に過ごしています。

私は自分に霊感や予知夢があるとは思っていないですし、その日の延長線のような夢や願望のような夢しか見たことがなかったので、この体験をどう解釈していいのか、今も分からないままです。