各国の王が会いたがる男、サンジェルマン
サンジェルマン伯爵をご存じだろうか。初めて彼の記録が残されたのは、18世紀のフランスだと言われている。
年齢は40代、体型は小柄で細身。当時は、白を基調にいかに派手に見せるかという格好が流行っていた時代に、黒系の服で身を包んでいたとされている。
彼の印象について、誰しもが口を揃えていたのは、誰に対しても物腰がやわらかく、話がとてもうまく、内容も面白い。そして、何よりも知識が豊富であったということである。
サンジェルマンが話したとされる内容
サンジェルマンが話した内容は実に興味深く、下記のことを話したとされている。
〇十字軍に参加した話
〇ソロモン王に会った話
〇アレクサンダー大王に会った話
〇イエス・キリストと会った話
〇キリストの復活を見たことがある話
〇当時発明されていない蒸気船、汽車、飛行機の話
などなど、時代を超えた様々な話を持ち合わせていたようである。
彼が時空を超えていない、つまりタイムトラベラーでないとすれば、かなりの歴史オタクであったと考えられるが、まだ発明されていない蒸気船、汽車、飛行機の話は彼の妄想の中の話なのだろうか?
調べれば調べる程、サンジェルマンという男は謎に満ちていることに間違いない。
また、サンジェルマンは不老不死であるとも言われ、ルイ16世の妹の秘書を務めたニコラ・シャンフォールが彼の使用人に「お前の主人は2000歳か?」と尋ねると、使用人は、「それは分かりません。私はまだ300年程しかご主人様に仕えていませんから。」と言ったとされている。
サンジェルマンの人間離れしたの教養
サンジェルマンは、話が面白いだけでなく、語学にも精通しており、フランス語、ドイツ語を始め、12か国語を話せたという。
一体、何リンガルとなるのか、もはや私には分からない。
また音楽の才能もあり、バイオリンやピアノも弾けたと言われており、ルイ15世の前では、自分で作ったと豪語したダイヤモンドまで出し、ルイ15世に献上したという錬金術師としての一面も持ち合わせていた。
これだけで彼がとてもじゃないが、人間離れした教養を身に付けていたことは間違いなく、例え100年生きたとしても辿り着ける教養ではなく、不老不死で得てきた教養としか言いようがない。
そんな謎に包まれたサンジェルマンは、今どこで何をしているのだろうか。
コメントを残す