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【怖い話】霊が家に住み着いてしまった話

FM都市伝説

【投稿者:サキ0202さん】

父から聞いた話です。私が子供の頃に聞いた話なので、記憶が曖昧な点もありますが、鳥肌が立って本当に不気味で怖かったのを覚えています。

父の同僚(後輩?)のある男性は霊感があるそうで、時々霊が見えるらしいのです。見える人には霊の方から寄ってくるというのはよく聞く話です。その人は一人暮らしをしていましたが、ある時から、霊が家に住み着いてしまったらしいのです。

住み着いたのは髪の長い女性の霊だったそうです。仕事から帰ってきて玄関のドアを開けると、帰りを待っていたのか目の前にその霊が突っ立っていたり。

車を運転している時に、突然人が飛び出てきて、「人を轢いた!」と思って急ブレーキをかけ、車の外に出たものの、誰もいない。車にはぶつかった形跡もなかったり。
ある時は、家を出て車を走らせていたところ、ふとバックミラーを見ると、あの女性の霊が走って追いかけてくるのが見えたりしたこともあるそうです。

それだけでも十分怖いのですが、私が一番恐ろしく感じたのは、その人が家にいる時に聞こえてくる声でした。

その人が家にいると、いつもの女性の霊が現れ、その人に向かって口を動かし何か喋っているのだそうです。ただ何を喋っているのか聞き取れないそうで、テープを早送りしたような声(というより音?)が聞こえてくるそうで。

父がその声真似をしていたのですが、それがめちゃくちゃ不気味で、本気で叫んでしまったほどです。文章ではこの不気味さが伝わらないのが残念です。その時はただただ怖かったのですが、今になって思うと、きっと幽霊にも伝えたい思いがあったのに、やはり生きていないから声にはならないんだなと、無念にも感じます。

私は大人になってからもこの話が忘れられず、父に聞いてみたことがあるのですが、肝心の父は「そんな話したか?」とすっかり忘れているようで、その同僚男性がその後どうなったのか分かりません。同居していた幽霊は除霊できたのでしょうか。その幽霊が成仏できているといいのですが。