【投稿者:peluve8246さん】
この話は、私の2歳上の姉の話です。今から20年近く前の事になります。
当時、姉は保母さんになるための短大に行っていましたが、家の事情で一般の会社に勤めることになりました。
彼氏も出来、その彼氏と婚約をし、彼氏とおそろいの指輪を買うためにアルバイトを始めたのです。
ですが、姉はそのアルバイト先で出会った人と結婚をしてしまったのです。
婚約した彼氏を裏切ることになりますから、両親と一緒に相手の家に行き、ただただ謝るだけでした。
そんな姉ですが、結婚をする少し前に実家から出て1人暮らしを始めたのです。
そして、引っ越して1週間程たった時、急に実家に戻ってきました。
「あそこのアパートに居られない」と言うのです。
何かあったのかと聞くと、閉めたはずの台所の小窓が、いつの間にか空いている時があるのだそうです。
さらに、ベランダの窓や、あらゆる窓に手形が付くのだそうです。
休みの日に綺麗に掃除をするのですが、仕事から帰ると手形が付いているらしいのです。
ひどい時は見ている時に手形が付いていく事もあったそうです。
当時は、事故物件と言う発想自体がありませんでしたので、
「その部屋、何か変じゃない?」と皆に言われるようになってようやく、姉は別のアパートに引っ越しをすることにしました。
それからは特に大きな出来事もなく、20年くらい経ったころでしょうか。
姉は2人の女の子を授かり、そして離婚してしまいました。
2人の子供は既に独立しており、姉は再び1人になりアパート住まいです。
パートをして生計を立てていましたが、そのパート先で知り合った男性に猛アタックをされ、付き合うことになりました。新しい彼氏です。
そんな最中、再び以前のように、姉の住むアパートの窓に手形が付く様になったそうなんです。
ベランダの窓、流し台の窓、トイレの窓に白っぽい手形が付くのだそうです。
以前と全く同じ状態でした。
気持ち悪くて彼にも来てもらったそうですが、もちろん原因は分かりません。
何重にも重なって手形が付いていくんだそうです。
そして姉は、「ひょっとして、生霊じゃないのか?」と思うようになったそうです。
姉に新しい彼氏が出来るたびに、この現象が起きています。
つまり、最初に婚約までして別れた人の念が手形として表れているのではないか、ということです。
あの手形はいったい何だったのでしょうか。
今現在も、姉は手形に悩まされているそうです。