【投稿者:峠の体験者さん】
私が目撃した『小人の話』をさせて頂きたいと思います。
この『小人』は、いわゆる『小さいおじさん』として、都市伝説的に世間に広まりご存じの方も多いと思われますが、私が、そんな小さいおじさんを自室で見かけましたもので、その時のお話させて頂きたく思います。
それでは早速・・・
あれは確か、私がまだ学生の頃に起きた話ですので19歳前後のお話になります。
この時期は不可思議な事が沢山起きた時期でもあり、自分が『おかしくなってしまったのでは無いか?』と本気で思っておりまして、精神科に受診を試みるきっかけにもなったお話です。(受診しましたが、異常無しとの事を付け加えておきます。)
普段は友人が常時部屋にいる環境だったのですが、その日に限っては恋人も友人もおらず、一人で部屋でベッドに横になりながらまったりとしていたと思います。
そして、その『小さいおじさん』は突然現れました。
丁度、ベッドの前にテーブルがあったのですが、その上のお菓子を取ろうと手を伸ばした時・・・・
それは、テーブルをはさんで向かい側におりました。
外見はというと、鎧を全身にまとった中年のひげ面の『小人』で、丁度、小さな刀を振りかざす体制でした。
大きさは、目測で、私の手の平の1.5倍ほどの大きさでした。
お互い、数秒固まって凝視し合っておりました。
突如、我に返り、
『わぁぁあああああああああああああ』
と叫んだ瞬間、その『小人』がものすごいスピードでキッチンの方へ走り去りました。
スピードは、例えるならばハムスターの走るスピードを2倍以上にしたくらいの速さで、非常に早く目で追えないくらいのスピードでした。
私は、一瞬固まりましたが、すぐさまキッチンへ走りました。
そして、その『小さいおじさん』は(トイレと浴室が一緒になっている)ユニットバスの方へ逃げていくのをぎりぎり見ることが出来ました。
ここで、当時の部屋のユニットバスの入口の説明をさせて頂ければと思います。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、私が当時住んでいたユニットバスは、扉の下にねずみなら普通に出入り出来る程の隙間が御座いました。
話は、戻ります。どうやら、その扉の隙間からユニットバスにものすごいスピードで入っていく後ろ姿だけをぎりぎり目視できました。
扉を開けようか開けまいか一瞬迷いましたが、意を決して、勢い良く扉を開けました。
すると、、、
なにもおりませんでした・・・・。
でも、たしかに見たんです。その『小さいおじさん』を・・・。
友人に話しても、ほとんど馬鹿にされ信じてもらえなかった過去が御座いますので、それ以降は誰にも話すことは無く、現在に至ります。
このお話を、ご拝読されている方々も、にわかには信用して頂けないかもしれません。
しかし、実際に体験すると、それは、信じるしか無いものでして・・。
それ以降は、『小さいおじさん』を見ることも無く現在に至ります。
今回は、恐怖体験では無く、少し不可思議なお話をさせて頂きました。
最後まで、ご拝読頂き有難うございます。