【投稿者:E.Wさん】
これは、私の知人に聞いた怖い話です。
知人は当時、看護婦として働いていました。
ある日の夜勤の日に、夜中に背後に何か良くない感じの気配がずっとしていて何だか気持ち悪いなと思いながら仕事をしていたそうです。
そのうち朝になり夜中の気配の事も忘れてしまうくらいの疲労と眠気がひどくて、仕事が終わりすぐに帰宅をして寝ようと思い急いで帰宅しました。
アパートのカギを開けてドアを開けると、そこには髪の長い白いワンピースを着た女の人が玄関に立っていたそうです。
知人は部屋を間違えたと思い「すいません。」といいドアを閉めました。
でも、確認をしても自分の部屋なので「寝ぼけて見間違えたんだ」と思い再びドアを開けると女の人はいませんでした。
そのままベットの上に上がりすぐに眠ってしまいました。
当時、知人は猫を二匹飼っていました。
しばらく気持ち良く眠っていると、普段は静かな二匹の猫がうるさくて少し目が覚めてしまいました。
気になって眠れなかったのですが、いつの間にかまた眠っていました。
すると今度は誰かが「ボソボソ」と何かを呟いているような気がしたのです。
その「ボソボソ」はずっと聞こえてきて、しばらくすると知人の顔に何かが触れて気になったので目を開けると、先ほど玄関にいた髪の長い女の人が寝てる知人を見下ろして「ボソボソ」とずっと呟いていたそうです。
知人は金縛りにかかっていたみたいで体が動かなかったそうです。
長い髪の毛で顔は見えなかったそうです。
「ボソボソ」も何を言っているのか全く聞こえなかったそうです。
しばらくすると女の人はいなくなり知人の金縛りもとけて動けるようになったのと同時にそのまますぐ意識を失ってしまったそうです。
目が覚めたのは夕方でした。
リビングに行くと、二匹の猫が騒がしくしていました。
そして、そこには、先程のワンピースの女の人が「いる」のです。
二匹の猫は、その女性のワンピースの裾にじゃれているのです。
知人は、その光景が夢なのか現実なのかが、「今思い出してもすこし曖昧」だと言っていました。
そして、その女の人は、何だか濡れているようにも見えたそうです。
いる間は「ボソボソ」とずっと呟いていたようですが、いつの間にかいなくなってしまったそうです。
「その女の人、多分病院で亡くなった方の霊なんだと思う。」
知人はそう言っていました。