【投稿者:まりこさん】
これは、私がまだ中学生の頃のお話です。
山奥に住んでいる陶芸家のご夫婦と、自分の両親が仲が良く、夏場は良くそのご夫婦ご自宅に泊まりで招かれ、外の庭でバーベキューをしていました。
18:00頃からスタートし、深夜1:00頃まで続く外でのバーベキューは、子供ながらにとても楽しくわくわくするイベントでした。
その日もいつものようにバーベキューをしていたのですが、お開きが近づいた深夜12:00頃だったと思います。
みんなで片付けをしていると、真っ暗な遠くの山の方に大きな黄色に輝く光の玉のようなものが浮いていたのです。
私は最初、何かあそこに建物があって電気が付いているのかな、と思ったのですが、ずっと見ていると光の玉は大きくなったり小さくなったりしていたのです。
私はびっくりしましたが、それがとても綺麗で面白く、しばらく見入っていました。
しばらくして、はっ、と我に返り、みんなを呼びに行きました。
「ねーねー変な光の玉が浮いているよ!!ちょっと来て!」
私は興奮気味に話しました。
みんなは私が冗談を言っているというような雰囲気で笑っていましたが、実際に浮いている光の玉を見て、騒ぎ始めました。
「何?UFOか?火の玉か!火の玉にしては大きすぎる。」
みんなでわーわー言いながらじっと見ていましたが、大きくなったり小さくなったりを繰り返し、浮いているだけで、同じ場所から動きませんでした。
「みんなでこっちに呼んでみようよ!」
私はまだ子供だったので興味津々でした。
みんなで手招きをして大きな声で叫びました。
「かもーん、かもーん!」
なぜ「かもーん」となったかと言うと、きっとUFOに乗っているのは宇宙人だから日本語は通じないんじゃないか、とみんなで話しになり、そうなったのでした。今思えば、日本語も英語も通じませんよね(笑)。
3回くらい呼んだ時、びっくりすることが起こりました。光の玉は一瞬で私達の目の前にやってきたのです。言葉で表すならまさに瞬間移動。それはとてつもなく大きな光で、目の前に来ると丸いと言うことが認識出来ないくらいの大きさでした。
黄色に輝いていたのですが、不思議なことに、私が今まで見たことの無いような光方というか、眩しくなく見ることが出来る光だったのです。
私達は言葉を失いました。
私の両親は腰を抜かし口を大きく開け固まっていました。
私は
「どこから来たの?中に誰かいるの?」
と光の玉に問いかけてみました。
すると、その光の玉は黄色の光から赤色の光に変化し、すぐにまた黄色の光に戻りました。
色で何か言葉を伝えようとしていたのかな、と私は思いました。
陶芸家のご夫婦が光の玉に向かって、
「おい、生きてるのか?この山に住んでるのか?」
と質問した時、光の玉はまた一瞬にして最初に光っていた山の上に戻ってしまいました。
光の玉は、それからすぐにオレンジに発光し、消える直前にとてつもなく大きな光を放ち、一瞬にして消えてしまいました。
その日は興奮してみんな眠れず、家に戻ってからも光の玉の話をみんなで語り合っていました。
後日談ですが、あれから毎日、陶芸家ご夫婦は山の上の光の玉が気になり、夜中になると外に出て、出現しているかどうか確認するようになったそうです。
そして、毎週金曜日になると、光の玉が山の上に出現することが分かったそうです。
「かもーんと呼んでも全くこちらには来てくれなくなったよ。」と電話で報告がありました。
それから1ヶ月経った頃の金曜日、陶芸家ご夫婦から興奮した様子で夜中に電話がありました。
「光の玉がいつものように山の上に現れて、かもーんと呼んだら来てくれたんだけど、こちらに来た瞬間に光っていた玉が、突然光を消したんだよ!!そしたら、めちゃくちゃでかい宇宙船?UFO?みたいだった!!その瞬間金縛りになったように動くことが出来なくなってね。真ん中に浮き輪のようなものが付いてた。すぐに消えてしまったよ。UFOが消えた瞬間、身体は動けるようになったんだけど。いやぁ、今回はかなり怖かった~。」
UFOは銀色で、三角の窓が沢山付いてたということまで確認できたとも話していました。
陶芸家のご夫婦はかなり興奮していましたが、それを聞いた両親も私も、なんだかわくわくした気持ちと、怖い気持ちが入り混じって不思議な気持ちになりました。
それでも「あー-見たかったね!!」と残念な気持ちでもありました。
「未確認飛行物体」って言うんだろうけど、これって確実にUFOですよね。
私は当時、地球人以外にも広い宇宙には、どこかの星に地球人のような生物がいるはずだと思っていたので、宇宙人を見たわけではなかったけど、証拠を掴んだような気になりました。
今でも、空や山を見上げると、またあの時のようにUFOが現れるんじゃないかと言う気持ちになります。
その後UFOは全く現れなくなったみたいですが、こういう体験って本当に貴重で奇跡的な体験だったと感じています。
大人になり色んな情報も入ってくるようになると、アブダクションと言って、UFOに連れ去られる話なんかも耳にするので、あの時は「未確認飛行物体」に話しかけたり出来たけど、今思うと怖くてぞっとします。