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【奇妙な話】不思議な休憩室

【投稿者:きゅんさん】

私の職場には休憩室があり、お昼の1時間の休憩時にお昼寝をしに行っています。毎日行くのですが、私の他にいつも同じ人が3人来ます。

ある日、いつものように昼食後に休憩室に行ったのですが、入り口のドアが開きません。こんなことは今まで一度もなかったので、何回もドアを開けようとしましたが、どう頑張っても開きませんでした。今日は鍵がかかっているのかと、あきらめて戻ろうとしました。廊下を30m歩いたところで振り返ると、休憩室にいつも来る人が入っていきました。

「あれ?鍵かかっていたはずなのに。やっぱり開いていたのかな。」

私は、また休憩室の方へ歩き、ドアを開けようとしました。ところが、ドアは開かないのです。不思議で仕方ありませんでした。確かに部屋にいつも来る人が入っていったのに、なぜ私は入れないのだろう。私は再度ドアを開けようとしましたが開きません。何がどうなっているのかよくわからないまま、また戻ろうとすると、もう一人、いつも来る人が休憩室に入って行きました。

ますます混乱し、戻ってドアを開けようとしたのですが、やっぱり開きません。

一体なぜなんだろう。確かにいつも来ている私以外の人は部屋に入っている。思い切ってノックをしてみましたが、何の反応もありません。私はとにかく気になって仕方ありませんでした。

しばらくドアの前で考えこんでいると、内側から「カチャ」と鍵が開く音がしたのです。確か内側に鍵は付いていないはずなのに、なぜ音がしたのだろう。と思いながらドアを開けてみました。すると信じられないことにドアは開いたのです。しかし、そこには誰もいませんでした。誰がドアを開けてくれたのだろう。内側の鍵を確認してみると、やはり中には鍵がついていなかったのです。勝手に鍵が開いたのです。一体どういうことなのだろう!?私は不思議に思いながらも、ふすまを開けてみました。ところが部屋にはだれ1人としていなかったのです。 

私はパニックでした。

「人が消えた…。」

この休憩室は、部屋の上に小さい窓が付いているだけで、入り口のドアからしか出入りは出来ないはずなのです。中に入った人はどこに消えたのだろう。私は怖くなり、その日の午後は仕事が手につかず、ずっとお昼の出来事を考えていました。

次の日のお昼、また休憩室に行きました。昨日の出来事が気になって仕方なかったのです。私はいつも休憩室に来る2人を待っていました。そのうちの1人がいつものようにやってきたので、彼女と今まで一度も話したことはありませんでしたが、思い切って聞いてみました。

「昨日も、休憩室に来ましたか?」

すると彼女は、

「昨日も同じ時間位に来ましたよ。」

と言ったのです。私は、彼女に昨日起きた一連の話をしました。すると彼女は、全く信じられないような顔をして、笑いながら

「あなたも私が来た時には既に部屋で寝てたじゃないですか。本当に鍵なんてかかっていたの?私たちは13時前まで部屋にいましたよ。」

と言われたのです。

私は驚愕しました。私が部屋に入った時は確かに誰もいなかったはずなのに。何度も何度も彼女に同じことを確認しましたが、私達の話は全くかみ合いませんでした。どういうことだったのでしょうか。私が2人いたのか、私はもう一つの世界に迷い込んだのか。同じ時間に、確実に2人の私は違うことをしていたということになります。

それから休憩室で何か起きることはありませんでした。あの日は何だったのでしょう。何かにいたずらされたようなこんな不思議な体験は初めてです。

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