Facebook・Twitter・Instagram・LINEといったSNSことソーシャル・ネットワーキング・サービス。スマートフォンの登場と共に広がり、多くの方が利用していると思います。
現代人の生活にとって当たり前の存在となっているSNS。実は、その裏には人間の心理を操るツールとして作られたという陰謀があるのだとか。そして、人々がSNSに夢中になり、手放せなくなるような巧妙なわなが、仕組まれているのだそうです。
文章や写真、動画を投稿したり、世界中の人と交流したり、自分の考えを発信したりと様々なことが行えるSNS。LINEのように、日常の通信手段として生活インフラになっているものもありますよね。便利で身近なSNSに隠された危険な一面…いったい何が裏に潜んでいるのか、迫っていきましょう。
SNSがつくられた真の目的
SNSに溢れる個人情報
現在、多くのSNSが存在しますが、その中でも先駆けてサービスが開始されたのが、Facebookです。
アメリカ発のSNSであり、2004年に、当時ハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグとその同級生達が創業しました。
サービス開始後、急速に利用者が増加し、Facebookは世界で最もユーザーがいるSNSになりました。その数は2021年4月の時点で28億5,300万人。日本の全人口が約1億2622万人なので、それをはるかに超える人数がFacebookを利用しているということですね。
さて、いまや毎分毎秒、多くの情報や書き込みがFacebookやTwitter等の様々なSNS上を飛び交っています。今日食べたものや出かけた場所といった何気ない日常のつぶやきや写真、政治やニュースに関する意見、同じ趣味を持つ人同士のやりとり等…思い浮かべるときりがない位、色々な情報が溢れていますよね。
SNSの普及は、多くの情報や意見の発信や共有ができる世界をつくりだしました。アカウントを登録さえすれば誰もが気軽に投稿できる、たくさんの情報が手に入る、様々な人と交流ができる…SNSにはこのようなメリットがあり、確実に人々の生活を便利にしています。しかし、同時に危険な一面も持ち合わせていることにお気付きでしょうか?
SNSが登場したことにより、人々は気軽に自ら進んで個人情報を書き込むようになりました。
名前や年齢、出身地や現住所、勤務先、顔写真。個人情報だと意識していなくても、写真に写りこんだ背景や外出先の情報等から住んでいる場所が特定されてしまうこともあります。何気なく自分の日常を書き込んでいるつもりでも、自らの情報を世界中に発信してしまっているという訳です。思い返せば、確かに自分の情報がSNSでダダ漏れになっているかも…と気付いた人もいるのではないでしょうか?
人間を操る心理兵器!?
SNSを通じて人々は自分から個人情報を書き込むようになった…顔写真や住所といった自らの情報をSNSに載せる人自身が悪い、個人のネットに対するモラルが低いと言う意見もあるようです。最近では、インターネットの便利さを知るとともに、脅威やルールを正しく理解して使いこなす能力…「ネットリテラシー」の大切さも話題になっています。
個人のネットに対する危機意識が低くなっていると言う意見も、確かに正しいのかもしれません。しかし、実は、人々が自らSNSに個人情報を書き込むように、そもそも始めからSNSに仕掛けがあったという噂も存在します。
多くのSNSの先駆けとして登場したFacebook。実は、FacebookはCIAが情報収集のために開発したツールであり、人々が自らネットに個人情報を書き込むように、マインドコントロールが行われていると噂されています。
CIAこと中央情報局(Central Intelligence Agency)はアメリカ政府の情報機関であり、国家安全保障のために世界中で情報収集や政治工作、監視等を行っています。いわゆるスパイ活動を行う機関ですね。映画やドラマ、漫画といったフィクション作品にもよく登場するので、どこかで耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
SNSが登場する以前にもインターネットは存在したものの、個人がそれぞれの日常をどんどん公開することは少なかったように思います。ところが、SNSの登場やスマートフォンの普及によってその状況も一変。今では、SNSを通じて個人が気軽に何かを発信することができるようになりました。そして、名前や居住地を公開する人や、自撮りで顔出しする人も増えていますよね。
そして、Facebookの登場後、TwitterやInstagramといった様々なSNSが開発され、いまや世界中で多くの人々が、何らかのSNSを利用している状況になっています。SNSは人間を操る心理兵器と言われることもあります。情報収集を目的とするCIAにとって、SNSは重要な兵器であり、それらが広まった現代は、彼らの狙い通りと言える状況なのかもしれません。私達は知らない内にSNSのわなにはまり、自らの情報をどんどん公開するようにマインドコントロールされている…そう考えるとSNSの画面を開くのが怖くなってしまいますね。
ちなみに、Facebookは当時19歳のマーク・ザッカーバーグをはじめとする大学生達がつくったと言われていますよね。実は、CIAがFacebookの開発プロジェクトを進めるために、若くして才能のあったザッカーバーグをリクルートしたという話もあります。また、創設時にはCIAからザッカーバーグ達に5億ドルもの運用資金があったという噂もささやかれているのだとか。確かに、大学生が開発したサービスにしては、その急速な発展具合が不自然なようにも思えます。
SNSによる人間の監視
さて、SNSは情報収集ツールとしてだけではなく、人間の監視にも使われていると言われています。
そのことを伝えている1人が、アメリカ国家安全保障局 (NSA) および中央情報局 (CIA) の元局員であるエドワード・スノーデン。彼は、2013年にアメリカ政府が秘密裏に全世界中のインターネットや電話回線の傍受、他国の大使館での盗聴、個人メールの監視等を行っていたことを内部告発し、一躍話題の人物となりました。また、情報収集にマイクロソフト、Google、Facebook、YouTube、Appleといった大手IT企業の協力があったことも告発しています。
スノーデンは、SNSであるFacebookは監視システムだと言っています。そして、ソーシャル・ネットワークの名の元に人々を欺き活動する監視機関だと話しており、プライバシーを守りたい人は利用しない方が良いと警鐘を鳴らしているのです。
ちなみに、スノーデンが所属していた組織の1つであるNSAことアメリカ国家安全保障局 (National Security Agency)は、アメリカ国防総省の情報機関です。主に電子機器による情報通信の諜報を行っており、CIAとは別の組織になります。CIAは米軍からは独立している機関である一方で、NSAは米軍直属の機関であり「核戦争に備える」という任務のために通信情報の収集や暗号の解読等を行っているそうです。
また、内部告発や情報漏洩の情報を伝えるウェブサイト「ウィキリークス」の創始者として知られるジュリアン・アサンジもFacebookを危険視しています。SNSに関する取材を受けた際、アサンジは「特にFacebookは人がかつて発明した中で最もおぞましいスパイマシン」だと表現しました。Facebookには人とその人間関係、名前、住所、所在、互いのコミュニケーション等のデータベースがあり、全部アメリカの情報機関からアクセスできると語っています。
また、SNSによる監視に関してはもう1つ怖い噂があります。SNSに書き込んだ内容によって個人の思想や行動、人間性がチェックされているというものです。そして、将来的にSNSの書き込みから、危険思想を持つと判定された人物が予測逮捕されるようになると言われています。
現在、SNSでは政治やニュースに関する意見もたくさん飛び交っていますよね。また、誹謗中傷や犯罪予告のような書き込みをする人もいます。実際に、日本でもSNSで誹謗中傷を行った人物の逮捕や訴訟問題になったという事例は既に存在していますよね。
犯罪を起こすと考えられる人物、反国家思想の持ち主やテロリスト等…そういった危険思想の人物をSNSの書き込みから割り出す仕組みは、もう既に始まっているという噂もあります。
今一度、自分自身のSNSの書き込みを振り返ってみてください。悪口や誹謗中傷…何か危険なことは書いていませんか?心当たりのある方は、今すぐ削除しておいた方が良いかもしれません。
本当に恐いSNS依存の話
仕組まれた依存のわな
SNSを使っている人で、1日の内に何回もSNSをチェックしてしまう、フォロワーやいいねの数が少ないと不安になってしまうという方はいませんか?そういった状態になっている方は…もしかしたら「SNS依存」に陥っているかもしれません。
実は、SNSは利用者が依存してしまうように仕組まれて設計されていると言われています。多くの人々はその依存のわなに引っ掛かってしまっているという訳です。
Facebookの初代CEOであったショーン・パーカーは「Facebookは人間の心理の脆弱性に付け込んで開発された」と語っています。そして、Facebookに中毒性を持たせる仕組みを意図的に設計したことを明かしているのです。その仕組みとは、投稿に「いいね」やコメントを貰うことで快楽物質の「ドーパミン」が脳内で分泌され、結果的に人々はさらに多くの反応を求めてSNSに夢中になる…というものです。
投稿に「いいね」やコメントをもらう機能は、FacebookだけではなくTwitterやInstagramといった他のSNSにも搭載されています。SNSをやっている人なら経験があるかもしれませんが、誰かからいいねやコメントが来ると嬉しくなりますよね。この嬉しい気持ちになった瞬間、私達の脳では「ドーパミン」が分泌されているのです。
ドーパミンが脳内に分泌されると「気持ち良い」という快感が生まれます。そして、分泌に至った原因である行動が強化されるのです。SNSにおいては、この原因とは自分の投稿へのいいねやコメントだという訳です。ドーパミンによる快感を味わってしまうと、原因と考えられる行動に人々は病みつきになってしまうそうです。
ちなみに、覚醒剤や大麻と言ったドラッグは、このドーパミンの機能を高め、大きな快感を人間に与えます。薬物依存から抜け出せない人がいますが、それと同じことがSNSにおいても起こっているのです。
また、SNSにはパチンコやスロットマシンのようなギャンブル性も備わっていると言われています。ギャンブルの場合、当たりが出るかもしれないと期待している瞬間にもドーパミンが放出されています。これと同じことがSNSでも起こっているのです。誰かから反応があるかもしれない…と期待を持たせるギャンブル性が、SNS依存をより一層強めます。
さて、SNSに求める期待感…これに関して、1つ気になる話があります。日本でも利用者が多い、Twitterについての噂です。Twitterはアプリを起動すると、数秒間アイコンが描かれた待機画面が映った後でタイムライン等が見られるホーム画面に移動します。
実は、この待機画面もSNSに夢中になるように仕組まれたものなのだとか。待機画面を見つめる数秒間の間に、人々は自然にいいねやコメントが来ていないか、面白い投稿がされていないか…と期待を高め、脳内ではドーパミンが放出されているのだそうです。ギャンブルで、当たりが出るかもしれない!と期待する状態と同じような感覚ですね。
人間の心理の弱点を突き、依存するようにSNSが初めから設計されていたとは、かなり驚きますよね。
SNS依存が進むとどうなる?
では、SNS依存が進んでしまうと人間はどうなってしまうのでしょう?
まず、脳がSNSによって得られるドーパミンの量に慣れてしまい、次第にいいねやコメントの数が少ない状態=不幸という認識になってしまうそうです。そもそも人間の脳はそこまで大量のドーパミンを受容できるようになっていません。ところが、SNSでは世界中から投稿に反応が来るため、脳が受容可能な量を超えるドーパミンが分泌されてしまいます。いわばドーパミンの過剰分泌状態です。そうなってしまうと、脳内がドーパミンに支配されてしまい、情緒不安定になり、意欲や集中力は失われてしまいます。脳が破壊された状態とも言えるのですが、我慢する力も弱くなってしまっているため、さらなるSNSによる快感を求め、ますます依存を深めてしまいます。
また、SNS依存が進むと、何度もチェックするためにスマートフォン等のデジタルデバイスを手放せなくなります。仕事中、作業中、勉強中、食事中…そばにはいつもスマートフォンを置いて、ついつい画面を開いてしまうのです。たとえ、スマートフォンを起動していなくても、そばに置いておくだけで無意識にSNSのことが気になってしまい、集中力を欠く原因になってしまうそうです。
SNSに夢中になり過ぎて現実の対人コミュニケーション機会が減り、社会性も失われる可能性があると言われています。
実は、SNSやスマートフォンといったテクノロジーが脳に与える危険性を知っているがゆえに、それらの開発者やIT企業の関係者達は自らの子供達に使わせないそうです。iPhoneの開発者であるスティーブ・ジョブズは子供にiPhoneやiPadの使用を制限し、Windowsの創業者であるビル・ゲイツは、自らの子供には14歳まで携帯電話の利用を禁止していました。アメリカでは、テクノロジーが持つ危険性を知っている親ほど、家庭でのIT機器の使用を制限する「テックフリー教育」に力を入れているそうです。
最後に
SNSは便利な機能を持つサービスである一方で、その裏には危険な面も持ち合わせているようです。あくまでも噂ですが、元々は個人情報を収集するために開発されたツールであり、人々が自分から個人情報を書き込むようにマインドコントロールしていると言われています。個人を監視するシステムだと警戒する声もあり、書き込みから人間性や思想を判定して、予測逮捕に利用されるという話もささやかれているようです。
また、SNSには想像しているよりも危険な中毒性があり、人々が依存するように仕組まれていることが開発者からも明かされています。恐ろしいのが、依存症が取り沙汰される薬物やギャンブルとは違って、SNSは誰でも無料で好きな時間に利用できると言う点です。そう考えると、私達はとんでもないツールを日常的に使っているのかもしれません。
日本でも「SNS疲れ」が人々の間で起こっているとニュースで耳にします。より多くのいいね数やフォロワー数を求めてしまう、承認欲求が止まらなくなる、他人と自分の生活を比較して落ち込む、SNS上の人間関係に疲れる…といったものです。中には、SNSが原因でうつ病等の心の病になってしまう方もいるようです。
最近は、デジタル・デトックスと言って、あえてスマートフォンやSNSから離れる時間をつくり、ストレスを軽減させる取り組みもあります。インターネットやデジタルデバイスに囲まれた現代社会において、私達はSNSが持つ危険性を理解し、上手に付き合っていくことが必要なのかもしれません。