2020年が後半に入っても尚、全く収束する気配の無い新型コロナウィルス感染症ですが、新型コロナウィルスにより世界中の政治経済はガタガタになりました。
新型コロナが発生した当初から、コロナは中国がばらまいた人工ウィルスなのでは?という疑惑が囁かれていますが、果たしてこの疑惑には真実味があるのでしょうか。
新型コロナの特徴(特異性)・欧米の指導者や科学者の発言・中国の国家思想などの面から検証します。
新型コロナウィルスの概要
新型コロナウィルスは中国がばらまいた人工ウィルスなのか検証する前に、新型コロナウィルスとはどのような特徴をもつウィルスなのか改めて確認しておくと、最終的な理解が早まります。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)とは?
新型コロナウィルス感染症は英語名を、「COVID-19(コービッド19)」と言います。英語での正式名称は「Coronavirus disease 2019」で、直訳すると「コロナウィルス感染症2019」となります。
「2019年に発生したコロナウィルスによる感染症」という意味です。世界中で感染が拡大したのは2020年に入ってからですが、ウィルス自体が発生したのは2019年の冬なのでこの名称が付けられました。
新型コロナウィルスの特徴~その特異性~
新型コロナウィルスの特徴としてある程度わかっている事としては、
- 感染力が極めて強い
- 感染すると命を落とす危険性がある
- 助かっても重篤な後遺症を引き起こす事がある
以上の点が挙げられます。
感染症を引き起こすウィルスの特徴としてはいずれも一般的なものですが、新型コロナウィルスの場合、通常なら相反するはずの「感染力」と「致死率」が共に高いという点において、非常に危険であり特異性のあるウィルスという事ができます。
2020年秋の段階で、新型コロナがどのような特徴をもったウィルスなのか、科学的に完全な研究結果は発表されていません。発生から1年以上が経過し、現代の科学技術を結集させ、世界中の研究者が解明に全精力を傾けているにもかかわらず解明されていないのです。
そして、このような複雑かつ特異な遺伝子構造を持つウィルスが、自然界に突如として発生する事は非常に稀なこととされています。
歴史を遡ると1918~1920年に流行したスペイン風邪(世界人口の1/4にあたる5億人が感染し数千万人の方が亡くなったとされます)がそれに当てはまりますが、これはおおよそ100年前の出来事です。(皆さんの記憶にも新しいSARSや新型インフルエンザはここまで特異な存在ではなかったということです)
つまり、新型コロナウィルスは、100年に一度規模の、非常にレアで(通常では発生しえない)異質な存在ということです。
以上の推測と、中国の武漢(武漢には中国有数のウィルス研究施設が存在したとされる)で発生したという事実から、新型コロナウィルスは、発生源である中国の武漢で研究・作成された、人工ウィルスなのではないかと疑う根拠が成立するのです。
科学者の告発
2020年9月、中国出身の亡命科学者である香港大学公共衛生学部のイェン・リーモン博士が、「新型コロナウィルスが武漢の研究所で作られた人工ウィルスである、科学的な証拠を掴んだ」と発言し、世界中の注目を集めました。
新型コロナウィルスが『武漢華南海鮮卸売市場で最初に発生した』というのは『スモークスクリーン(煙幕)』にすぎない。新型コロナウィルスは自然発生ではない。
遺伝子の塩基配列は人間の指紋のように識別が可能だ。このウィルスが中国でどのように発生したのか、だれがウィルスの創造者なのか、という証拠をつかんでいる。(この証拠は)生物学知識がなくても読むことができ、確認できる。
yahooニュースより引用
博士は発言に至った動機を、「ウィルスの起源を知らなければ、ウィルスを克服できないため」としています。2020年10月の段階でその証拠は発表されていませんが、専門の研究者が科学的根拠に基づいて発言しているわけですから、新型コロナが中国発の人工ウィルスだとするには、よほどの確信があるのだろうと考えられます。
欧米諸国の疑念
個人の発言から国家指導者層の発言に目を向けると、アメリカやヨーロッパ(EU)の指導者層は、新型コロナウィルスは中国がばらまいた人工ウィルスだと、本気で疑っているようです。公の場でハッキリとそのような内容の発言をしています。
世界の指導者層が公の場で発言するという行為には、責任や重みがあります。私たち一般市民がお茶の間や居酒屋で持論を展開するのとは、あまりにも重大性が違うのです。
トランプ大統領の発言
アメリカのトランプ大統領は2020年6月、ウォールストリートジャーナル紙のインタビューに応じ、以下のような内容の発言をしています。
「新型コロナウィルスは、中国が競争する他の国々の経済力を不安定にさせるために拡散させたのかもしれない。中国はコロナの拡散を阻止できたはずなのに、それをせず放置したのがその証拠だ。そのせいで我々は苦境に陥っている。」(※発言内容を要約)
トランプ大統領によると、以上の発言に何らかの明確な根拠はなく、単なる自身のカンだとも言っています。
同じくトランプ大統領は2020年7月、独立記念日のスピーチで、「中国の秘密主義や欺瞞(ギマン/他人をダマす事を目的につく嘘)・隠ぺいによってウィルスが世界中に拡散した」とも発言しています。
トランプ大統領が突飛な発言を連発する、ユニークな人物である事は確かですが、仮にも一国の大統領が発言するからには表立っては言えないものの、中国がコロナを人工的に作成し世界中にばらまいたと推測するに十分な報告等が、官僚や調査チームから上がってきているのかもしれません。
EU・欧州委員会副委員長の発言
中国がコロナを人工的に作成したのではと疑っているのは、アメリカのトランプ大統領だけではありません。
EUが主催する欧州委員会で2020年6月、コロナ対策を話し合う会議が持たれましたが、この会議ではコロナ対策の一環として、フェイクニュースやデマに対しての対応策も協議されました。会議の終了後その成果を報道陣に問われた、ヨウロバー欧州委員副委員長が会見で以下のように発言しています。
- 「中国とロシアは意図的かつ主体的に、世界中に偽情報を拡散させている。体制維持に利用するためである。社会を混乱させ二極化させている。」
- 「これらの国々(中国とロシアを指す)は、アメリカが旧東欧諸国と秘密裏に生物兵器を研究していると、偽の情報を意図的に拡散させる事で(アメリカに)責任をなすりつけ、自分たちを正当化しようとしている。」
- 「これらにはいずれも証拠がある。」
ヨウロバー氏は中国がコロナをばらまいたとまでは言っていませんが、中国がコロナに関するフェイクニュースをまき散らす事で、世界を混乱させる意図があったと疑うのに「十分な証拠がある」とは言っています。
各国の利権やパワーバランスが関係しているのか、その「証拠」が何なのかは現在まで明らかにされていませんが、ここまで明確に発言するからには、疑いを挟む余地のないような強力な「証拠」があるに違いありません。
中国とはそもそも、どのような思想を持った国家なのか?
一般論として、何らかの問題が発生した時、問題の発生源にこそ問題発生の原因があるのでは?と、疑惑が向けられるのは世の常です。ですからコロナの発生源が中国である以上、中国がコロナを研究・開発したのではないか?中国がコロナをばらまいたのではないか?と疑われるのは、ある程度はしょうがない側面があります。しかしそれにしてもなぜ中国は、欧米からこれほど疑念の目を向けられるのでしょう。
中国が国家としてそもそもどのような思想を持った国なのか考えると、欧米諸国がなぜ中国に疑いをかけているのか、その答えは自ずと導かれます。欧米諸国が、中国が人工ウィルス=新型コロナをばらまいたと推測するのには、れっきとした根拠があるのです。
中国の思想:中華思想
中華思想とは、「中国こそが世界の中心であり、周辺諸国は中国に従うべきである」とする考えを指し、歴代王朝から現在に至るまで、中国という国家に貫かれてきた考え方です。
事実、歴史上長きに渡り中国は東南アジア・朝鮮・日本などの周辺諸国に、武力による侵略をちらつかせながら、朝貢(服従の証に貢ぎ物をさせる事)という形で国際関係を築いてきました。これは疑いようの無い紛れもない歴史的事実です。
中国のこの覇権主義的な国家観(世界の中心には中国が座るべきであるという国家観)は現在でも、例えば一帯一路政策(中国を中心としてアジア全域の貿易体制を整備しようとする政策)やウィグルでの弾圧などに、はっきりと反映されています。
(※事実を単に羅列しているだけであり、誹謗中傷する意図は一切ありません)
つまり中国は現在進行形で、世界の覇権を握ろうと企んでいる国家であると推測しても、それは根拠に欠ける陰謀論ではない、というよりむしろ、そう考えるのが自然だとまで言えるのです。
世界の覇権をアメリカから中国へ?
このような中華思想を念頭に置けば、なぜアメリカやEU諸国が中国に疑いの目を向けるのか、ハッキリと理解する事が可能です。
歴史的に中国は世界の覇権国家になる事を企図しているのは明白なので、その野望を阻止しようとしているという事です。
コロナにより世界情勢が混乱すれば、世界各国の力関係も大きく変化するので、アメリカから中国に覇権が移る可能性は十分にあります。もしも武漢でコロナウィルスが研究されていたのであれば、ウィルスを倒すワクチンの開発も、同時に進行していただろうと考えるのが普通です。(コロナを倒すワクチンを同時に開発しておかなければ、自分たちがコロナで死んでしまうため)
世界中がコロナで混乱する中、最も効果的なタイミングを見計らってコロナワクチンを発表すれば、世界中の賞賛と信頼は中国に注がれるだろうと予想されます。そうなれば世界の覇権は一気に、アメリカから中国に移る可能性も十分に考えられるということです。
新型コロナウィルスは、中国の覇権主義がもたらした災いなのでは?
これまでのお話を簡単にまとめると、「中国は自国で作った新型コロナウィルスという人工ウィルスをばらまく事で世界中を混乱に陥らせ、世界の覇権を握る事を企んでいる可能性は十分にある」ということです。
歴史的に見て、「世界の中心は我々である」と考える中国が、そのような野望を抱いていたとしても何ら不思議ではありません。
注目すべきは今後の中国の動向です。各種メディアでは、中国は新型コロナのワクチン開発に遅れをとっているとされていますが果たしてそうなのでしょうか。
今後、世間を驚かせるような、そして世界の覇権を手繰り寄せるような新たな打ち手を施してくる可能性も否定できません。
中国が新型コロナをばらまいたとする決定的な証拠は何一つありませんが、そう推測するのには十分な状況証拠がそろっており、現在進行形で中国は世界覇権国家になるための政策を実行しているのです。その政策の一環が新型コロナウィルスの研究・作成・拡散だったと考えても、それはかなり妥当性のある推測なのです。
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