【投稿者:K.Mさん】
私は昔から、よく不思議な体験をします。
金縛りなどは日常茶飯事でした。
中学生の頃のある日、寝ているとまた金縛りに…
怖いですが慣れっこになっていたので「ああ、またか」位に思っていました。
「早く解けて、早く」と思いながら我慢していると
すぐ耳の側で人の足音が聞こえたのです……
金縛りはしょっちゅうでしたが足音が聞こえるなんて初めてのことです。
ちなみに、当時は畳に布団を敷き寝ていたので畳を剃る音が聞こえました。
家族は皆寝ていますし真夜中だったので明らかに家族ではない誰か…
その足音が聞こえてすぐ今度は両肩を誰かに押されました。
寝ている上から肩をグッ……グッ……グッ……と押してきます。
「!?」
なにか違和感があり、少し考えてみると……手が明らかにとても小さいのです。
「赤ちゃん?」と思うくらい小さい手でした。
うちには小さい子はいません。
何故か急に怖くなり目をギュっとつむりました。
私は以前より、金縛りにあった時の一つのルールを決めていました。
それは「絶対に目を開けない」ことです。
「何か」が見えたら嫌なので絶対に目は開けないと決めていたのです。
でも目は開けなくてもすぐ近くに何かがいるのが気配で分かります。
誰かが覗いている?
と感じました。
目は開けない、絶対に……でもその日は違っていました。
目が勝手に開こうとするのです。
何も見たくない私は目をギュっと強く閉じていましたが
本当に勝手に目が開いたのです。
何かに開けられたと感じました。
私はすぐに窓を見ました。
なぜ窓を見たのかは自分でも分かりません。
窓を見るように誘導された感じです。
勝手に目線が窓にいきました。
家のベランダの窓はすりガラスになっていて、クリアには見えないためカーテンはいつも開けていました。
「!!?」
ベッタリとした手が……窓に張り付いていたのです。手だけが……
すりガラスのためはっきりとは見えないのですが、手の形をした黒いシルエットが見えました。
異常に指が長い手が、ゆっくり交互に、
ベッタッ……ベッタッ……ベッタッ……
と窓を斜めに登っていくのです。(ちなみにうちは5階です)
「キャーーーーー!」
私は叫んでそのまま気を失いました。
足音、肩を押す小さな手、窓をのぼっていく異様に指の長い手……
これらの関連はわかりませんが、とにかく怖かった体験でした。
後日、心霊雑誌でこの世のモノじゃない手は指が異常に長いと書かれているのを読みゾッとしました。