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【奇妙な話】迷信ではなかった母が亡くなった日に起きたカラスの威嚇

【投稿者:カラスの又三郎さん】

あなたはカラスが好きですか?
私はある出来事が起きるまでは、カラスが大嫌いでした。
だってそうでしょ?真っ黒くて気持ち悪し、ごみ捨ての時も大抵はゴミ捨て場の近くに居て、人が来てもちっとも恐れず威風堂々と人の近くをピョンピョン飛び跳ねて、小ばかにしたような態度で逆に威嚇して来るし、そもそも可愛くないです。
そして最終的には、人が置いていったゴミ袋をあの鋭くて気持ち悪い口ばしで突いて穴を開けて、中のものを外にバラまく迷惑極まりない黒い悪者でしかなく、本当に大嫌いでした。
あの出来事が起きまでは・・・その出来事の事をお話ししたいと思います。

あれは、今からちょうど2年前の5月のゴールデンウィークも終わった後の事でした。

私は会社勤めで家族は妻と子供二人がいて、同じ敷地内に80歳近くになる私の両親と暮らしており、私の両親は農家でした。
なので、いつも週末になると会社が休みなのをいいことに、母が私に畑仕事を手伝ってくれと頼まれて、一緒に畑仕事をするのが習慣でした。

その時もゴールデンウィーク明けの週末で、畑仕事を一緒にしていましたが、何となくいつもより身体がきつそうで、母親に「お母さん、身体がえらかったら休んで無理せんでええよ。
」と言いましたが、母親も頑張り屋なので無理していたと思います。
いつもなら一人で動かせる家庭用の耕運機もなかなか動かせないようで、そろそろ農業も引退か縮小は必至かなと感じていました。
畑仕事では最近の出来事や世間話等、お互い馬鹿話をしながら作業するのが鉄板でしたから、まさかこれが最期になるなんて、その時は思っても居ませんでした。
そして、その日が来ました。

月曜からまた会社が始まって3日目の水曜の夕方でした。
そろそろ提示になる時間だなぁと思っているとスマホに電話が鳴りました。
その電話は滅多に電話を使わない父親からであり、見た瞬間に嫌な予感はしました。
そして、電話に出ると父親が電話越しに泣き叫ぶながら「お母さん、お母さんが死んじゃったよ、早く帰って来てくれ!」と言うことでした。
私も一瞬パニックになりましたが、冷静さを保って、「分かった直ぐ帰る!」と言いました。
会社は自宅のすぐそばなので、10分後くらいに変えると、妻が救急車を呼んでくれて、倒れている母親を心臓マッサージしていましたが、間もなくして、救急車が到着して母親は救急車に運ばれて、父親が同行しました。
その日も母親は畑仕事をしており、作業の後、いつもならシャワーだけなのに、何故かこの日はお風呂に入りたかったのか、お風呂に入り、元々高血圧だったので血圧が不安定になったのか、浴槽で気絶したまま溺水と言うのが医師の死亡診断になりました。

前振りが長くなりましたが、本題はここからです。

母親が亡くなった日に私や家族も気が付きましたが、異様にカラスが家の周りに居座るようになり、怖さを感じました。
そして、驚くべきことが起きたのです。
母親が亡くなった日の翌日、車庫のシャッターを開けると、私の車の屋根や車庫内の全体が、カラスの糞や羽根や得体のしれないものが沢山散乱しており、その光景を見て私はかなり気持ち悪くなりました。
何が起きたのか、その時は理解できず、更に驚いたのは家の周りにいたカラスの数羽が、私の所にめがけてスレスレの所を威嚇して襲い掛かってきたのです。
その時は本気で殺されるかと思い、大変な恐怖を感じました。
こんな体験は初めてで今でも時々夢に出てきてトラウマになっています。

その後、色々調べた結果、カラスには人の死が分かる能力があると言われていることが分かりました。
そして、それを私は実際にそれを体験してしまったのです。
この体験があってから、ただカラスを嫌ったり恐れていてもどうしようもないので、カラスの事を良く勉強するようになりました。
確かにカラスは賢いと思います。
しかし、その賢さゆえに騙すことも簡単な鳥であることも知り、ネットでカラスの逆さづり模型を購入して車庫につるしてあります。
それからカラスは来なくなりました。
でもあの威嚇してきたカラスの恐怖体験を忘れることはなく、カラスを舐めてはいけないと思いました。

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