殿堂入り都市伝説はこちら!

【最恐体験談】見えぬ手招き

FM都市伝説

【投稿者:べじぇさん】

これはつい最近、私と友人で食事に行った時のことです。

私と友人、2人にも関わらず、店員さんに「3名様ですか?」と声を掛けられました。同じタイミングで店に入った別のグループがいたため、どなたかがこちらの1人に見えたのかな?と思い、「いいえ、2人です。」と訂正。
すると明らかに、え?とした表情をする店員さん。しかし、 はっとすると「申し訳ございません。2名様ですね」と席に通して頂けました。

私と友人は、有名店だし忙しいよね、店員さん疲れてるんだね、と、特に気にしなかったのですが、似たような事が次に訪れたカフェでも起こりました。

お好きな席にどうぞと案内されたため窓際の席に座る私たちに、店員さんが3つお水を持ってきたのです。
おや?と思いつつも、「2人なので、お水は2つで大丈夫ですよ。」と訂正すると、「あれ?3人で来られてませんでしたか?」と店員さん。
何とも言えない空気が流れましたが、店員さんの勘違いという事でその場は収まりました。

その後、何だか気味の悪い1日だったねなんて話しながら私と友人は帰路に着きました。
互いに大学の寮に住んでいるため、帰宅先は同じです。他愛もない話をしながら、いつもの見知った道を歩いて帰ります。

そう、見知った道の筈なのです。気づけば、私と友人は全く知らない場所にたどり着いていました。ぼーっとして道1本間違えたかな?なんてレベルでは無いのです。全く知らない場所です。

何処か裏路地に迷い込んだのかも。私たちが知らない場所が大学の寮付近にあったのかもと、地図アプリを開きますが、現在地は定まらず道無き道の上をクルクルと回るだけです。

怖くなった私と友人はサークルの先輩に連絡をし、迎えを頼みました。今はまだ此処が何処かわからないけど、コンビニでも探して住所を連絡します、と。
そして先輩は、電話口の声が切羽詰まっていることに気づいてくれたのか、迎えに来てくれることに。

とてもホッとしました。よし、では近くの目印を探そうと歩きだそうとした瞬間、ポンと肩に手を置かれ、驚いて振り返るとそこにはなんと、迎えを頼んだ先輩がいるではないですか。

そして一言「なんかのドッキリ?寮の前にいるじゃん。」

え?先輩何を言っているんです?と口を開きかけましたが、ハッとして周りを見渡すと、確かにそこは見知った大学寮の前です。先程までの見知らぬ土地ではありません。

私と友人は目を合わせました。そしてその瞬間、色んな感情が溢れ出し、お恥ずかしい話ですが先輩の前で大号泣。
先輩は慌てていましたが、落ち着くまで傍にいて下さいました。

あの現象がなんだったのかは今でも分かっていません。
ただ、あのまま見知らぬ土地を歩き続けていたら、私たちについてきていた見えないもう1人の手によって、何処かに連れていかれてしまっていたのかもしれないと考えると、今でも背筋がゾッとします。