【投稿者:S・Mさん】
以前住んでいたマンションで体験した話です。
引っ越しを考えていてマンションの下見に行った時に、お風呂場や洗面所、キッチンがリフォームされていてキレイだったので一目でその物件が気に入って不動産業者と契約しました。
賃貸物件で相場よりも安かったため、かなりお得な物件を借りる事が出来たと喜んでいました。
ですが引っ越ししてから数日が経ち早くも引っ越してきた事を後悔する出来事が起こりました。
それは上の階の住人の騒音問題です。
もちろん戸建てではなくマンションなので、ある程度の生活音がするのはお互い様なので仕方ないと思っています。
ですが上の階の住人の騒音は明らかに常識を逸脱していました。
上の階の住人の家族構成は分かりませんが、小さな子供が数人いるのかフローリングを走り回るようなドタバタという足音が聞こえます。
最初は「兄弟喧嘩でもしているのかな?」と思いました。
しかしその騒音は一時的なモノではなく何時間も続きます。
そのうち「子供がこんなに長時間室内を休むことなく走り回る事が出来るの?」と疑問に感じ始めました。
でも引っ越してすぐに上の階の住人に苦情を言って、ご近所トラブルに巻き込まれたり逆上されると怖いので騒音を我慢していました。
また家主や管理会社に対しても、騒音で苦情を言ってクレーマーだと思われたら嫌なので、ずっと騒音が続くのか少し様子を見る事にしました。
するとドタバタと走り回るような足音はその日だけではなく、その後も頻繁に発生し、疑問はどんどん大きくなってきました。
「本当に子供が遊んでいるだけ?」「親が子供が室内で走り回っているのに全く注意しない事ってあるの?」騒音を聞かされ続ける苦痛と、もしかしたら上の階の住人は大きな問題を抱えているのかもしれないと管理会社に思い切って連絡を入れました。
すると管理会社の人は「上の階は現在空室で誰も住んでいない」というのです。
空室である事実に驚愕しましたが、管理会社に連絡をするにあたってどれだけ騒音が大きいのか確認してもらうため、念の為足音を録音していたものを用意していたので、こちらを聞いてもらうことにしました。
その足音を聞いた後、管理会社の人は少し重苦しいトーンで次のようなことを話し出しました。
そのマンションが事故物件であったこと。
そして、以前そこに家族が住んでいて、親が子供を虐待し子供が亡くなってしまったという事。
足音だと思っていた騒音がポルターガイスト的な音だったのかと思うとゾッとして、私はすぐに引っ越しました。
それ以来引っ越し先を決める時には、ちゃんと事故物件かどうかネットで調べる習慣がつきました。
まるで、どこかの怪談番組に出てくるような話ですが、私に身に、実際に起きた出来事です。
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