【投稿者:showheiさん】
このお話は、とある心霊スポットのトンネルで起こった恐怖体験です。
恐怖体験の場所は山梨県に存在するトンネルです。今では新しい道路が完成し、旧道にあるトンネルは使われる事が少なくなりましたが、旧道のトンネルの開通工事には36万人が動員され、工事の際に多数の死者が出たそうです。
それからこのトンネルでは作業服を着た霊や、首を吊っている女性の霊が目撃されているそうです。また、この旧トンネル道ではバイク事故が多発しており、事故死者の霊の目撃談もあるそうです。
心霊スポットと言われる旧道のトンネルは昼間に行くと、富士山がはっきりと見え、夜の不気味な印象とは打って変わり、茶屋も営業しているほど景観を楽しむ場所です。(私は昼間に行ったことはありませんが。。。笑)
夜は全く人気もないのでまさに心霊スポット!といった感じです。
私はこのトンネルから車で10分程度のところに住んでいた為、心霊スポット巡りが大好きな私は友人たちと怖いもの見たさによく訪れていました。
これまでにこの旧道のトンネルには数回訪れていました。
記憶の中では6回ほど。。
最初の1回目は肝試しとして。
2回目は肝試しのリベンジとして
3回目は確か、デジカメを数台持っていき、心霊写真が撮れるかを試みて
(いわゆるオーブと言われるものは沢山写っていたが、今まで訪れた心霊スポットでもいつも写っていた為、私たちは全くオーブに対しては恐怖心がありませんでした)
なんと4回目は夜のトンネル付近でバーベキュー。。
4回もトンネルで騒いだりしても一向に心霊体験を得られない私たちは遂に5回目の夜にトンネル付近で寝袋を持っていき、泊まることにしました。
(万が一、車が通るといけないのでトンネル内部ではなく、邪魔にならない所で)
結果としては何も起こらずぐっすりと寝てしまいました。
よくもまぁ、心霊スポットでぐっすり寝れるものだと、思いますが。。。
5回も訪れ、特に恐怖を感じる体験ができなかった私たちです。
もうこのトンネルは心霊スポットではないのではないか。
と冗談を交えながら話していました。
その数日後に私がこのトンネルで恐怖体験を経験する事になります。
いつものように友人たちと話をしており、また今日もどこかの心霊スポットに行こう。という話になりました。
その時、友人の1人がダメ元であのトンネルに行こう。これで何もなかったらこのトンネルは卒業だ。というので、私を含め他の友人たちも賛成し、6回目のトンネル散策に向かいました。
いつもは私を含め5人で心霊スポット巡りをするのですが、今回は都合が悪いとの理由で友人A、友人Bは不参加となりました。
3人となった私たちは、いつものように車を走らせ、慣れた道を進み、途中から旧道に入りました。
トンネルのそばまで何事もなく進み、近くのひらけた場所で車を降りました。
散々、いろいろな事をしてきたトンネルです。今回を含め、6回も訪れているので正直、あまり恐怖は感じていませんでした。
特に何を考えるわけでもなく、3人で歩いてトンネルを進んでいきました。
夜中の静かなトンネルに歩く音だけが響いて、今日も心霊体験はないなぁ。と思ったその時です。
友人Cが「ちょっと待って!」と怯えた声で言いました。
その声は今まで聞いたことの無いような弱々しい声でした。
その友人曰く、声が聞こえる。とのことです。
耳を澄ましながら少し進んで行くと確かに声が聞こえるのです。
トンネルの奥の方から何か歌声のような高い声が。
流石にこの声が聞こえた事に対しては恐怖を覚え引き返して家路に着きました。
いつものように友人宅に向かい、反省会です。
オチを言ってしまえば、
聞こえた声はラジカセから聞こえた声でした。
5人のグループのうち、3人が企んで私と友人Cをびっくりさせよう。との企画だったようです。当日不参加だった友人A、Bが実はトンネルの奥で電池式のラジカセを用意して私たちが歩いて来た時にスイッチを入れて、驚かせよう。という作戦だったようです。
これには私と友人Cもしてやられた。と思っておりましたが、本当の恐怖体験はこの後です。
友人A、Bも合流して話していたのですが、友人A、Bが用意した音源は女性の歌手の歌でその音源をラジカセから流した。という事でした。
私が聞いた声も確かに女性でした。
しかし友人Cは女性の声のほか、男性の低い声も同時に聞こえた。とのことでした。
もう1人の仕掛け人である友人Dは、AとBがラジカセで音楽を流すことは知っていたようですが、どのような音源を流す。ということまでは知らなかったようで、A、Bが流した音源は女性の歌声のもので他の声は聞こえなかった。といっていましたがCだけは男性の声も聞こえた。と譲りません。
C以外にはラジカセから聞こえた女性の声のみが聞こえましたが、Cには他の声も聞こえていたようです。
そう。Cに聞こえた声の持ち主はもしかしたら旧道のトンネルの開通工事に動員され亡くなった方の声ではないのでしょうか。。。
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