【投稿者:”心霊スポットは行くもんじゃない”さん】
これは私が大学生の頃に実際に体験した話です。
私は近所のコンビニで夜勤アルバイトをしていました。
当然、深夜はあまりお客も来なく、雑務もスムーズに進みます。
深夜2時頃、ある程度仕事が終わり、商品の陳列を整えていたら、20代の男性数人が慌てた
様子でお店に入ってきました。
そのまま一直線に調味料の棚へ向かい、塩を1本だけ手に取りレジに持ってきました。
私は少し疑問に思いましたが、特に聞かずに会計を済ませました。
すると男性の1人がこう尋ねてきました。
「関口邸って知ってますか!?あそこってやばいですよね!?」
しかし、私はなんのことかさっぱりわからず「すいません、ちょっとわからないです」と答えました。
男性達は何かに怯えながらそのまま慌てて帰っていきました。
私はバイトを終え、家に帰ってから親に今日の出来事を話してみました。
「関口邸って知ってる?今日バイトでこんなことがあって、、、。」
すると親は「知ってるよ。火事が起きたとこでしょ?わりと有名な心霊スポットだよ」と答えました。
私は興味本位で関口邸について調べてみることにしました。
するとどうやら、関口邸にはかつて老夫婦が二人で暮らしていたみたいです。
歳を取るにつれ夫の認知症がひどくなり、妻が介護するようになりました。
妻にとってその介護は次第に精神的にも肉体的にも追い詰められてしまい、発狂して自宅に火を付けてしまったらしいです。
身動きの取れなかった夫をそのまま殺害してしまい、妻自身も首を吊って死んでしまったという話でした。
その事件から関口邸敷地内のある井戸にそのお婆さんの霊が現れるという内容でした。
昔から水回りは霊が集まる場所だと言われています。
私は更に検索して行くと探索記録という画像を発見しました。
実際に関口邸内部を撮影した画像です。
大きな門の写真、母屋への道の写真。
建物は焼かれて廃墟となっていますが、上流階級が住むような大きな屋敷でした。
屋敷は竹や木に囲まれているので外から中をみることはできません。
しかし、その竹や木が一層不気味な雰囲気を出しています。
そして、噂の井戸も撮影されています。
井戸は内部を見られる状態になっていましたが、中は竹や葉っぱで埋め尽くされており、他に特に目立ったものはありませんでした。
建物の窓には鉄格子、そして勝手口には大きな南京錠。
夜中に徘徊してしまう夫を出られなくするための鉄格子かな?と考えると妻のあからさまな監禁の様子が伺え刑務所の様でゾッとしました。
実際、開いている扉もあったみたいで撮影者は建物内部も撮影していました。
建物の中には和室が2つ、奥にキッチン、風呂という作りです。
実際には2階建だったみたいですが、焼け落ちてしまっています。
和室の1つに三面鏡が置いてあります。
その三面鏡には「不気味な女が映り込む」や「鏡の中から視線を感じる」と言われており、井戸と同様に危険な場所と書いてありました。
三面鏡の合わせ鏡、永遠の繰り返しは見てはいけないものを映し出してしまうと心霊的によく言われています。
他にも生活家具はそのまま残されており、遺品や写真などの当時の名残がありました。
私は動画サイトでも見つけられるかなと思い検索してみました。
すると関口邸の内部を撮影した動画があったので見てみることにしました。
探索記録の通り撮影者は出入り口の大きな門をくぐり真っ直ぐに進みます。
すると廃墟となった建物が見えてきます。
そして、建物をゆっくり撮影します。
火災の跡が生々しく残っており、大きな南京錠、そして窓にはめられた鉄格子が順々に映り、そして老婆が出るという井戸が映りました。
そして、その井戸が写し出された瞬間に私のスマホはフリーズしてしまったのです。
ボタンも何も反応しなくなってしまい仕方なく、強制終了することにしました。
フリーズはたまにあるのでその時は何も思わなかったのですが、スマホを立ち上げた瞬間、全身に鳥肌が立ちました。
私のロック画面が先ほどの井戸のシーンで設定されていたのです。
流石に怖くなり、すぐにロック画面を変え、検索履歴も全て消しました。
そのあと、問題なくスマホは使えていますが、おそらく動画をそのまま見ていたら、「女の姿が映ると言われている両面鏡」も写っていたでしょう。
これをきっかけに私は心霊スポットには行くものではないと感じ、検索もできるだけしないと決意しました。
バイト中に慌てて塩を買って行った男性たちがそこで何を体験してきたのかは知りませんが面白半分で心霊スポットへ行くことに対して私はあまり共感できません。
検索すれば有名な心霊スポットとして見つかる「関口邸」、動画を視聴してその後何かあったとしても自己責任でお願いします。
霊は怖い話をすると寄ってくると言いますが、今時の霊って検索するだけでも寄ってくるんですかね。(苦笑)
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