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【怖い話】深夜に車で一人走っていた時に出会った不気味な男

【投稿者:事務員Aさん】

真夜中の道路を走っていた時のことです。
走っている車は少なく、街灯の光だけがあたりを照らしていました。
私は仕事を終え帰宅を急ぐ中、疲労からくる眠気と闘いながら走っていました。

ふと気づくと後ろからハイビームで急かす車が近づいてきました。
その車は私を追い越し、目の前に割り込んできました。
様々な改造を施された高級そうなスポーツカーで、ナンバープレートは隠されていたように思います。

スポーツカーはスピードを上げ蛇行運転をしたり、急にブレーキを踏んだりします。
恐怖を感じた私はスポーツカーが過ぎ去るのを待つつもりで車を路肩に寄せスピードを抑えます。
合わせるようにスポーツカーもスピードを落とし、私の目前で急停車したのです。
慌てて車を停める私。
様子を伺っていると、スポーツカーから男がおりてきました。
男は背が高く、全身黒い服を着て、黒いフードを被っていました。
「あなたはどこへ向かっているんだ?」
男は不気味な声で訪ねてきました。
私は恐怖で声を出すことができません。私が答えないでいると、男は私の車の周りをぐるりと見て回り、最後にナンバープレートをじっと見つめていました。

男は一通り私の車を確認した後、自身のスポーツカーに乗り猛スピードで走り去っていきました。
どのくらいの時間そこに停車していたかはわかりません。
後方からパトカーが近づいて来るのに気づいた私は警察官に事情を説明しました。
「このナンバープレートは数日前に行方不明になった車と同じだね」
そう、警察官は私に伝えました。
何がおこったのか全く理解のできない私。
あの男は一体何者なのか、何をしたのか・・・

数日後、警察からの連絡を受け、あの車は盗難車であると伝えられました。
そしてあの男の行方は依然としてわかっていないとのことでした。
私はあの夜に起こった奇妙な出来事、不気味な男の声、雰囲気、理解の追いつかない状況を忘れられず、心に深い傷を残しました。

その後、私はこの奇妙な出来事を友人たちに話しました。すると、友人の一人が、こんな都市伝説を教えてくれました。
「深夜一人で運転していると、改造されたスポーツカーで現れる幽霊がいるらしい。その幽霊は、ドライバーに道を尋ね、ナンバープレートを確認してから、姿を消すという。」
これは私の地元の走り屋の間で噂されている都市伝説だそうです。
私は背筋が冷えるのを感じました。
あの男は、その都市伝説の幽霊だったのでしょうか?

あの夜の出来事の真相は、今でも闇の中です。しかし、私はあの恐怖を忘れることはできません。
深夜、一人で運転する時は、今でもあの男のことが頭をよぎります。

深夜の一人での外出は危険です。特に、深夜の道路を一人で走ることは・・・
もし、深夜に一人で運転する場合は、十分に注意してください。
そして、後ろからハイビームでせかす車には、注意が必要です。

その車は、もしかしたら、あの男の車かもしれません。