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【奇妙な話】一度っきりの初体験。幼稚園児が出会った『優しいお姉さん』との奇妙な出来事

ちーすけ

こんばんは。ちーすけです。
​突然ですが、皆さんは今までに人に話しても信じてもらえない「自分だけの不思議な体験」ってしたことありますか?
わたしは小さい頃、祖父の家の天井に得体の知れない黒いもじゃもじゃの物体が見えたことがありました。
今思うと寝ぼけていたのかもしれないけど、自分だけに見えていた物体、聞こえていた音。
そういう体験ってなぜか子供の頃に多いような気がします。

見間違いだ、気のせいだと言われて済まされてしまうことがほとんどですが、今日ご紹介するのはまぼろしでは済ませられないちょっとリアルなお話。

ペンネーム「さくらこ」さんからの投稿です。
それではお聞きください。


【投稿者:ペンネーム さくらこさん】

これは私が幼稚園児だった頃に体験した、とても不思議な話です。

当時は青森県青森市の青森駅の近くに住んでいました。
遊び相手は近所の同じ幼稚園に通う同じ年の男の子達でした。

いつもは家の周りでみんなで遊んでいるのですが、その日集まったのは男の子一人と私だけ。
二人だけだったので、家の周りにいてもつまらないな…と子供ながらに思っていました。
手をつないで、いつもなら行かない家から近い小学校の近くの商店街に行きました。
そこで20歳くらいの黒い長い髪のお姉さんに声をかけられました。
お姉さんは、たくさん話しかけてくれ、いつのまにか子供ながらに心を許していました。
私たちと一緒に手遊びや鬼ごっこをして遊んでくれ、さらにお菓子までもらえて幼稚園児の私はすでにお姉さんは良い人と好きになっていました。
するとお姉さんは、「私の家はすぐそこだから、そこでもっと遊ばない?」と誘ってきました。
今の時代ならその時点でありえないし、今の私なら絶対ついていくな、と思いますが、なんせ30年前の時代の幼稚園児だったのでそれはそれは喜んでついて行きました。

お姉さんの家は本当に近く、むしろ自分たちの家からも近い場所にありました。
外観は古い茶色い木の家で、今にも崩れそうな本当に古〜い家でした。
中に入ると、先ほどもらったお菓子よりもたくさんのお菓子を出してきて、オレンジジュースを飲んでカルタをして三人で楽しい時間を過ごしました。怪しい状況ですが、何か変なことをされた記憶はありません。
本当に楽しかったという思い出です。
楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、誰も外が暗くなったことに気づいていませんでした。
お姉さんが窓の外を見て暗くなっていることに気づき、「もう暗くなったから家に帰りなさい」と言いました。
それもそうだね、と私たちは今日のお礼をお姉さんい言い、また手をつないで家に帰って行きました。
薄暗い道を帰るのは初めてだったので、星を見ながら帰るのは子供ながらに少し感動し未だに印象に残っています。
そんな余裕たっぷりの二人でしたが、しだいに家の近くに行くと大勢の大人が騒いでいるのが聞こえてきました。
二人で一体どうしたんだろう、と近くまで行くと、私たちの名前を必死で呼んでいる声がたくさん聞こえます。
その時はじめて、遅くまで遊びすぎたのか、とまずいなという感情を抱きました。
その場に行くと、それぞれの親が急いで私たちにかけより抱きしめてくれました。が同時にものすごく怒られました。
その後は寝るまで、いったいどこにいたのか、誰といたのか、というのを根掘り葉掘り聞かれ、私は一つ一つ話して行きました。
母はその話を聞くと、翌日その人のところに連れて行きなさい、と自転車に乗りあのお姉さんの家に行くことになりました。子供心に優しいお姉さんだったのでなんだかお姉さんに悪いなと思いつつ怒り心頭の母を止めることは私にはできませんでした。
昨日行った小学校の商店街まで行き、その近くだったお姉さん家に案内しました。
しかし、「あれ?」確かにここだったはず…

何度探しても、お姉さんの家に辿り着けません。

幼児園児といえども昨日の今日で場所を忘れません。
ここに古い家があったんだけど、と思う場所に行くのですが、どうしても見当たりません。
道を間違えたのかなと商店街からやり直すのですが、この道を通ってここに行った、という道順で行ってもそこには家ではなく空き地がありました。
母もしつこいので何度も試しましたが、心当たりがある家があった場所はやはり空き地。
どんなに探してもなかったので結局母も私も諦めました。

あのお姉さんとあの家はどこにいったのでしょうか。
未だに謎です。


ちーすけ

いかがだったでしょうか。
リアルなお話でドキドキしながら読ませてもらいました。
この投稿を読んだ時、似た話をさくらももこ先生が漫画ちびまる子ちゃんの中で体験談として描いていたのを思い出しました。
(漫画の中ではまるちゃんが探検中に古びた洋館を発見し、後日もう一度行こうとしたがどうしても辿り着けなかった…というお話。)
さくらももこ先生はその事について「子供だけに与えられた遊び場なのかもしれない」と仰ったそうです。
そんな風に考えると、夢のある話にも思えますよね。
とはいえ危険なので知らない人には付いていかないで欲しいですが…

それでは、本日はこのへんで。
次回の都市伝説もお楽しみに。

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