この話は、ある人から聞いた都市伝説です。
昭和10年代、九州地方の田舎町に「K村」という小さな集落がありました。
人口約100人ほどで、50代以上が80%を占める村です。
今、このK村という地名はなく地図には載っていません。
理由に、村人たちが行っていた怖い風習が原因で消滅したと言われています。
その風習とは、村人たちが、死んだ人の肉を食べていた、というものです。
かって1980年代、アメリカ映画であった「食人族」が日本でも行われていたというのです。
まず、村人たちは、病気などで亡くなった人を「火葬」や「土葬」にして供養はしません。
なんと、死亡した人を病院から家へ持ち帰ると、親戚などが集まります。
順番に、別れを告げるよう声をかけて成仏してもらうそうです。
通常は、通夜からお葬式へ進みますが、このK村では、
死人を包丁で切断していき、「死人用フライパン」で焼いて食べるのです。
もちろん、死人の肉のため異臭がするためソースなどの調味料を多く使います。
そして、臭いが気にならないほど焼いて、身内と親戚たち全員で食べていきます。
肌の肉から、内臓まで焼き肉のように食べるというのです。
面白いのは、男性なら「性器」がありこの部分も焼きます。
性器を食べるのは、既婚者なら奥さんです。
もし独身なら、母親と父親が食べていたそうです。
人間の体の食べれる部分だけ焼き、残りは骨と一緒に家の庭に埋めます。
信じられない話ですが、昭和10年と言えば、戦争の始まる前です。
当時は、どこの家庭も生活が大変で食べるのも苦労していました。
このK村では、特に高齢者が多いため収入が少なかったそうです。
結果、葬式もまともに行えず、死人の処分に困り肉を食べる行動に出てしまったという説が存在します。
人肉食は、戦争中に日本軍が実際に行っていたという話は有名です。
K村では、戦争開始より前から食べていたため、日本軍が参考にしたと言われています。
この風習を知る40代までの人は、死んだ後、自身が食べられるのがイヤで村から出て行ったと言います。
100人いた集落は、昭和20年になるとほとんど人がいなくなってしまし、人肉食の風習は姿を消したと言われています。