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【投稿者:K.Eさん】
私はいわゆる霊感的なものはまったくなく、心霊現象とは無縁の人生を送ってきました。
そんな私が、
「心霊現象はあるのかもしれない……」
そう思うに至るきっかけとなった出来事をご紹介したいと思います。
私の夫のお母さん、いわゆる姑ですが、これまでに4人の子供を育て上げてきた、とても厳格な人です。
年齢はすでに80代になりますが、まだまだ衰えることはありません。
そんな姑ですが、一人目に生まれた子供が3歳の時に亡くなっているそうなのです。
(つまり、姑は5人の子供を生んでいた、ということです)
そのなくなった子供ですが、なんでも『内蔵が悪かった』、という話しなのですが、その弟である私の夫も詳しい死因はしらないそうです。
夫曰く、
「死んだ理由は知りたかったけど、厳格な母にそのことは誰も聞けなかった」
とのこと。
ですが夫は、
「でも、いつか詳しい死因は聞きたいんだよな。遺伝性の病気でもあったら困るからさ」とも言っており、
姑から長男の死因について聞くタイミングを見計らっているなそぶりを見せていました。
そんなある年のお盆どき、親せき一同が集まった際に昔の話になり、
その流れで、親戚の誰かが『死んだ長男』のことを話題にしはじめたのです。
ここぞとばかりに、私の夫がすかさず尋ねました。
「内臓が悪いっていっても、そう簡単には死なないんじゃない? なにか特別な事情でもあったの?」
夫はそう投げかけたのです。
そして、姑が何かを語りだそうとしたその瞬間
物音がしたのと同時に、一瞬停電になったのです。
すぐに電気は回復したのですが、なんというタイミングでしょう。
私たちの子どもは怖がって泣き叫び、姑の顔も真っ青になっていました。
そしてお酒も入っていたせいもあるのでしょうか、姑は嘔吐までしてしまったのです。
外の天気は快晴です。そのため台風や雷で停電ということはあり得ません。
私の夫も薄気味悪く感じたのか、どこか近くで電気の工事をしていなかったかどうかを電話で確認していましたが、そういう事実もなかったようです。
となると、原因は一つではないでしょうか。
そう、心霊現象。
昔なので、満足な医療を受けることが出来なかったのかもしれません。
もしくは、知られたくないような”何か”があったのかもしれません。
おじいちゃんはすでに亡くなっているので、真実を知るのは姑だけなのですが、あれ以来、さすがに気味が悪くて、その話題に関しては触れないようにしています。
それにしても、
『何かを語りだそうとしたその瞬間に物音と同時に電気が消える』
そんなこと、ありえるのでしょうか。
私はこれまで心霊現象というものを一切信じていませんでしたが、
これをきっかけに、『あるのかもしれない』と思うようになりました。
そしてこの出来事以降、死んだ長男の話題に触れることは論外ですが、姑の口から発せられる言葉全てに、恐怖を感じてしまうのです。
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