【投稿者:おとなしさん】
私の叔父が実際に体験した話です。
叔父には霊感があります。どれぐらい強いかというと他人のお葬式には出席できないほど強いです。
ある夏、長期休暇をもらった叔父は実家に帰りました。山に囲まれた寂しい田舎町にあり、裏は雑木林になっています。一人での帰省だったので実家に到着後すぐに雑木林が見える部屋で寝てしまいました。
しばらくすると風の音が強くなったので目が覚めてしまいました。
ふと雑木林を見ると誰かが通ったような跡があります。親は高齢でそんな場所を通るはずがないと不思議に思い玄関から靴を持ってきて雑木林に向かいました。
誰かが走って通ったかの様に雑草が踏み潰され、まばらに育っている竹が肘の高さで折れています。何かで切ったかのような傷もあります。
どんどん進んでいくと物音がしてきました。この時叔父は、近所の子供が遊んでいるのだろうと思ったそうです。
しかし実際の光景はそのようなものではありませんでした。
薄汚れた着物を着た長い髪の男の子が雄叫びをあげながらナニカを切っているのです。突き刺しているのです。右手でぎゅっと持たれた包丁には赤い液体のようなものがこびり付いています。
叔父は一目散にその場から離れそうです。音を立てずに素早く走ったそうです。
無事に実家に戻ることができましたが、食欲がなく別の部屋に移り就寝することにしました。
その晩、叔父は夢を見たそうです。
男の子が雑木林で猫を殺しているのです。何度も刺して、ぐちゃぐちゃにしているのです。
それを眺める自分は動くことができずただ後ろからその光景を眺めているのです。
すると男の子がこちらを向き、目を合わせてニタァと笑ったそうです。左手に猫を掲げながら。
叔父はその悪夢を見てすぐに飛び起きたそうです。息が上がり冷や汗をかき明かりをつけたそうです。
ふと左側を見ると引きずられたような赤い血が部屋の扉へと続いていました。動物の毛も混じっていました。
その後叔父は信頼できる神主さんから貰ったお塩と御札を雑木林に繋がる部屋と血が付いていた部屋に置きました。
すると、付着していた血は落ち、雑木林には青あおと草木が育っていたそうです。
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