【投稿者:アンドウさん】
静岡県と愛知県をつなぐ「本坂(ほんざか)トンネル」というものがあります。
都市伝説が好きな方は知っているかもしれませんね。
そして本坂トンネルの道を少し行った先に「首狩り神社」という名前の神社があります。
首狩り神社に行くためには車から降りて、階段を上っていかなければいけません。
そして、首狩り神社とは名前の通り「首を刈られる神社」でして、神社に行き、帰りの階段を下りる段階で「女の声」が聞こえてくるそうです。
女の声が聞こえたら振り返ってしまいますよね。ですが、振り返った瞬間に「首を刈られる」ことになります。
本記事は、この首狩り神社で友人の先輩に実際に起きた、ある出来事を書いていきます。
明日あなたの身に起きることかもしれませんので、心して読んでいってください。
お遊び感覚で心霊スポットへ行くことに
その日はお遊び感覚で「心霊スポット行きたくね?どこか良い場所あるかな」ということで、いかにも若者らしい考えで心霊スポットを探していました。
そこで出た答えが「本坂トンネル」です。
本坂トンネルを愛知県側に進む道の途中に「首狩り神社」があり、具体的には「本坂トンネル」と「首狩り神社」に行こうという話で決まりました。
首狩り神社に行くと決めたのは、友人の先輩を含めて「男性4人」でした。
男性4人が車で出発し、静岡県側から本坂トンネルに向かいます。
本坂トンネルは静岡県と愛知県をつなぐトンネルですが、かなり山道となっておりますので、道路幅は「車一台」ほどの幅しかありません。
静岡県側から本坂トンネルに向かう山道の途中は、特に問題なく車は進んでいました。
途中愛知県側から向かってくる車が一台通り、少しゆっくり進みつつ相手に道を譲ったりします。
まずは本坂トンネルへ
山道を登りきったところで、まずは本坂トンネルに到着しました。
全長50メートルほどのトンネルですが、まずはゆっくりと入っていきます。
この本坂トンネル、トンネルの壁に「無数の落書き」が書かれているんですよね。
すごく暗いトンネルですが、車のライトに照らされはっきりと落書きだけが見えます。
不気味な雰囲気の中に落書きがあると、どうしても「怖い」という感情が浮かび上がってきます。
本坂トンネルだけではなく、トンネルに共通する都市伝説が1つあります。
それが「トンネルの真ん中に車を止め、ライトを消し、クラクションを2回鳴らすと霊が出る」という都市伝説です。
4人のうちの1人がこの都市伝説を知っていたため、「クラクション2回鳴らそうよ」と言い出しました。かなり不気味な雰囲気にもかかわらず、他の3人も好奇心が勝り、なんとクラクションを2回鳴らしてしまいました。
「プー!プー!」
特に何も起こりません。
「なんだ、やっぱ嘘じゃん、出るわけないわ」とか言いつつ、この時は無事にライトをつけ、トンネルの出口に向かい車を進めていきました。
首狩り神社に到達
トンネルを出ると、次は下り坂で愛知県に向かっていきます。
この愛知県に向かう下り坂の途中に「首狩り神社」があります。
首狩り神社に上るための階段に到着し、まずは階段横に車を止め、車を降りました。
この時4人のうちの1人が「2人組×2に別れて、順番に首狩り神社に行こう」と言い出しました。
つまり、一組目が首狩り神社に行っている間は、もう一組は階段の下で待っている状態。
その一組目が帰ってきたら、次の二組目が首狩り神社に行く、という肝試しのようなことをしようということです。
4人はこの肝試しに承諾し、まずは一組目が階段を上っていきました。
この一組目の中に、ある出来事が起きた「友人の先輩(以後タナカ先輩と呼びます)」がいます。
待っている二人組の方は「あいつら本当に行った、早く帰って来いよ」と思っていたそうです。
そして、階段の下で後発の二人組が待っている時、突然階段から
「うわあああああ!」
とい叫び声が聞こえてきたそうです。
階段下で待っている二人組は「何が起きた!とりあえず助けに行こう!」と一目散に階段を上っていきました。
階段の中段当たりで、先に出発していた「タナカ先輩」がうずくまっていました。
「うううう、うううう」と、声にならない声を上げていました。
先発組のもう1人は、特に問題がない様子で、実際に何もなかったそうです。
後から話を聞いたところ、なぜか先発組の2人は一緒に階段を上っていたにもかかわらず、途中ではぐれてしまったそうです。
何もなかった先輩は階段をしっかり上っていたそうなんですが、タナカ先輩の姿が見えなくなったそうなんですね。そこでおかしいと思い始めた矢先に、タナカ先輩の叫び声が聞こえてきたそうです。
首狩り神社を後にし、友人の先輩の家に向かう
とりあえず、何が起こったのかわからない3人は、問題が起きたタナカ先輩を連れて家に帰ろうとしました。
実は、この日4人は本坂トンネルに行った後、「タナカ先輩の家に泊まる計画」を立てていました。
まずはタナカ先輩を車に乗せ、家に向かうため車を走らせました。
家に向かう途中の車の中でも、タナカ先輩は「うううう、うううう」と声にならない声を上げています。
山道を下りきり、ひとまず無事にタナカ先輩の家に到着することができました。
タナカ先輩のお母さんが出迎えてくれて、その日に合った出来事を素直に話しました。
「そっか、そんなことがあったのか、とりあえず今日はそのまま泊っていきなさい」と言われ、とりあえず3人はタナカ先輩の家に泊まりました。
全員何が起こったのかわからず、どうしてよいかもわからない状態でした。
朝が来て、衝撃の事実が告げられる
朝が来て、何か家の玄関が騒がしいことに気づきました。
タナカ先輩のお母さんの取り乱した声が聞こえるのです。
騒ぎが気になり見に行くと、なんと「警察」が家に来ています。
そして3人は全員警察に呼ばれ、「この男の子を知らない?」と聞かれました。
「もちろん知っています。何かありましたか?」と質問したところ、「首狩り神社でタナカ先輩が遺体で見つかりました」との返答が…。
「えっ、どういうことですか?だって昨日一緒に帰ってきましたよ」と伝えましたが、警察の方も事実を良く呑み込めなかったそうです。
首狩り神社で一体何が起きたのか
そもそも、階段を上っている途中までは「二人一組」で行動していましたのでいきなりはぐれること自体がおかしなことです。
そして、いきなり「叫び声」が聞こえてきたためタナカ先輩と一緒に行動していた人も何が起こったのか分かっていません。
- タナカ先輩は例の「首狩り女」を見てしまった?
- 実はトンネルのクラクションが原因で霊がついてきた?
そのどちらかなのでしょうか?
叫び声を聞いた集まった4人は、その後全員で車に乗り家に帰ってきたはずです。じゃあ一緒に乗っていた「タナカ先輩」が誰だったのでしょうか。別のだれか? ?
もしくは、タナカ先輩は一緒に帰ってきたものの、他の3人が寝ている間に「再度首狩り神社に一人で向かった」という事でしょうか。
以上が、私の友人の先輩(タナカ先輩)の身に実際に起きた、事件(事故)の一部始終です。
(ちなみにこの後、警察の捜査でも明確な結論(事件なのか事故なのか)は出ていないようです)
静岡県と愛知県をつなぐ本坂トンネル。
その先にある「首狩り神社」には、けっして遊び半分で近づくべきではありません。
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