【投稿者:ピューマさん】
これは私が高校生の時に実際に体験した、今でも忘れる事が出来ない出来事です。
その出来事があったのは私が高校2年生の時で、その頃は夏休みに入って1週間ほど経過した8月の上旬でした。
その時私が住んでいたのは新潟県のとある街だったのですが、その住宅街にはスーパーやコンビニはありますが、大きなお店は自宅から徒歩で30分ほどの距離にある中心地に集中しています。
丁度その辺りに通っている理髪店があるのですが、その日は弟と一緒にその理髪店に行くことになっていました。
夏場で日差しが強い日だったのですが残念な事に弟の自転車が壊れていたので、9時頃に家を出て2人で徒歩で理髪店へと向かうことになりました。
理髪店に行く道はいくつかあるのですが、夏場で面倒だったのもあって1番の近道を選択しました。
その道中には地下道があるのでいつものように地下道に入ろうとしたところ、入口の辺りに子供を抱いたお爺さんが立っていました。
白い半袖のシャツに黒色の短パンを履いて眼鏡を掛けたお爺さんだったのですが、全く予想もしてなかった事もありかなりビックリしてしまいました。
結構分かりやすくビクッとなってしまったので怒られるかもと思ったのですが、お爺さんは気にする様子も無くて入口付近に立ってずっと車通りの多い国道を眺めていました。
特に気にするような事でも無かったので、そのまま弟と理髪店へと向かうことにしました。
理髪店で髪を切ってから弟と少しだけゲームセンターで遊んでいたら、気が付いたら2時間ほど経過していたので、昼食を食べに家に帰ることにしました。
先程のお爺さんの事が少しだけ頭に残っていたので、弟に
「まだあのお爺さんが居たりしてなw」
と冗談で言ったりしていたのですが、いざ同じ地下道を通ってみると本当に先程と全く同じ場所にお爺さんがいたのです。
お爺さんの様子は朝見たときと全く変わらず、ずっと地下道から道路の方を眺めているだけでした。
その時点でお爺さんに対して少し恐怖心を抱いていたのですが、気にしても仕方ないので自宅に帰り昼食を食べました。
昼食後は家でゴロゴロしていたのですが、友人から遊ばないかと誘われたので友人の家に行くことにしました。
友人の家に行く際には先程の地下道を通らないとかなり遠回りになってしまうのですが、またお爺さんがいたら嫌だったので我慢して遠回りをしました。
その後はお爺さんの事は完全に忘れて友人と一緒にゲームで遊んでいたのですが、熱中し過ぎて気付いたら夜8時くらいになっていました。
友人の母親が自宅まで車で送ると言ってくれたのですが、悪いと思ったので断り、急いで家に帰ることにしました。
時間を考えると遠回りをしている余裕は無かったので、地下道を通り近道で帰ることにしました。
昼頃からかなり時間が経過してるし、流石にもうお爺さんも居ないだろうと思い安心して地下道に入って行きました。
急いで階段を上がろうとして出口を見上げたのですが、驚くことにまだお爺さんがその場にいました。
どう考えても朝からずっとそこにいたとしか思えない状況に恐怖を感じ、本能的にヤバイと感じたので猛ダッシュでその場を去ろうとしました。
その際に背後からお爺さんに何やら声を掛けられたのですが、とにかく怖くて仕方なかったので無視して逃げるように家に帰りました。
その後は特に何も無く、数日後に同じ場所に行ってもお爺さんはいませんでした。
しかし気になって仕方なかったので、数人の友人にお爺さんの事を話したのですが、その場では幽霊か何かじゃね?と言った感じで笑い話になるくらいでした。
ところがその日の夜に友人から電話が掛かってきて、
「実は過去にその地下道の付近でお爺さんと子供が交通事故で無くなったらしい」
と聞かされました。
それは友人の親から聞いた話で、私の両親に聞いても知らないと言われたので本当の事かどうかは分かりません。
ただその話を聞いたらとにかく怖くなってしまったので、10年近く経った今でも地下道付近を歩くのは出来る限り避けるようにしています。
うん、面白いこれ。
王道の恐怖三段活用&ラストのネタバラシという超安心展開!
あっ”恐怖三段活用”ってのはFM都市伝説オリジナル造語ですので検索とかはしないでくださいねw
あとなんていうか、文章のぎこちなさも合間って妙なリアリティーがある感じがして、「ザ・体験談」って雰囲気がひしひしと伝わってくるのも好感持てる。
ただ文章がいかんせんリズム悪いかなあ。もうちょっと頑張って欲しかったところ。
欲を言えばラストのネタバラシ部分ももう少し盛り上がったら良かったんだけどね。
ピューマさんのさらなる新ネタに期待しております。
星2かな。