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名探偵コナン「あの方」の真の正体を考察する|最有力候補は光彦と○○○○に絞られた

名探偵コナンの黒の組織のボス「あの方」の正体が「烏丸蓮耶(からすまれんや)」だと判明しましたね!

以前から「あの方」ではないかと噂されていた一人ではあったので、やっぱり!と思う一方、このまま「あの方」=烏丸蓮耶で終わるとは思えません。

烏丸蓮耶にはまだ謎が多く、登場は1話のみ、生前の容姿はシルエットのみの登場で、その正体はまだ謎に包まれています。

そのため「烏丸蓮耶」が現在登場している別のキャラに扮している可能性も十分考えられます。

今回は、「烏丸蓮耶=登場人物の誰か」という可能性を考察し、烏丸蓮耶の真の正体は何者なのかに迫っていきます。

「あの方」の真の正体が別のキャラである根拠

根拠は2つあります。

1つ目は「烏丸蓮耶」が黒幕とたね明かしされたにも関わらず、いまだに全身黒づくめのシルエット状態、という点です。

まずは、烏丸蓮耶についてざっくりおさらいをしましょう。

烏丸蓮耶はコミック30巻の「集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド」で40年前に「謎の死を遂げた大富豪」としてシルエットのみが登場しています。

生前、自分の屋敷に隠された財宝を見つけるために考古学者を集めて宝探しをさせますが、なかなか財宝が見つからないため、見せしめのために集めた人たちを一人ずつ殺していく残虐な性格をしています。

半世紀前に死亡したとされる当時の年齢は99歳。もし生きているとしたら149歳ということになります。

全身の描写もないので外見が分からず、どんな顔をしているのかもまったく分かりません。

もちろん他の漫画でも黒幕をシルエットで描写するケースは多々ありますが、正体が判明した(タネ明かしされた)にもかからわず、全身がシルエットのまま、というのも少々ふに落ちません。

こうは考えられないでしょうか。

謎に包まれた烏丸蓮耶の顔は、すでに登場している「誰か」の顔にうりふたつだったとしたら…。

「烏丸蓮耶」に関して謎なことは他にもあります。半世紀前に「死を遂げている」にもかかわらず、組織での「あの方」はジンなどの部下に指示を出していることです。

この時点で、「この世にはもう存在しない烏丸蓮耶」というキャラ設定は覆されていますよね。

すなわち、生きている誰かが「烏丸蓮耶」の名を語って指示を出しているのは間違いありません。その「誰か」が別のキャラというわけです。

2つ目の根拠は、「あの方」の正体が烏丸蓮耶だということを突き止めたのが新一の父である工藤優作(と一緒に推理したという赤井秀一)だということです。

この話の主人公は間違いなくコナンですよね。黒幕の正体を暴くのは主人公が定説です。

もちろん、工藤優作も赤井秀一も主要キャラであり、推理力も高いです。

ですが、このままコナンが黒幕に関してなんの推理もしないまま終わる展開なんてあり得ません。

あの方の正体を突き止めたのは父である優作で、その裏にいる真の正体をコナンが暴くという展開になるのではないでしょうか。

以上の2つから「あの方の正体は烏丸蓮耶である」が、「真の正体は別のキャラである」と考えられるのです。

「あの方」の候補は多数。ただ最終候補は2人に絞られる

「あの方」の真の正体ではないかと推測されるキャラクターは多数います。あげていくとキリがありませんが、特に有力と目されているのは次の6人です。

  • 工藤優作
  • ジェイムズ・ブラック
  • 阿笠栗助
  • 阿笠定子
  • 阿笠博士
  • 円谷光彦

この中の誰かが真の黒幕なのでしょうか・・・。

まずは人数を絞るために、候補から外れそうな人物とその理由を考えていきます。

工藤優作

言わずと知れた工藤新一の父親です。職業は推理小説家であり、新一を上回る推理力があります。

工藤優作が怪しい理由として、真っ先に上げられるのが「ナイトバロン」です。「ナイトバロン」とは、組織のパソコン以外から組織のデータを閲覧しようとすると発動するコンピュータウィルスの名前であり、優作の代表作品のタイトル兼主人公の名前なのです。

偶然の一致ということも考えられますが、同じ名前にするということは何か意味があるのではないかと深読みしてしまいます。

また、優作は若い頃のエピソード描写がとても少ないことも理由に挙げられます。妻の由希子や毛利小五郎などは具体的な過去の描写が多いですが、優作に関しては少なく、過去を隠さなければいけない理由があるのではないかと考えてしまいますよね。

一方、候補から外れる理由としては、赤井秀一が生きていることを知っているからです。

コミック67巻「米花百貨店爆破事件」や78巻「ベルツリー急行殺人事件」などで組織は部下に赤井秀一に変装させてが本当に死んだかどうかを調べていました。生きていることを知っているのならそんなことしません。

「緋色シリーズ」では「赤井秀一=沖矢昴」説を覆すためにコナンや赤井と協力して沖矢に変装し、公安を欺きます。

そして何より決定的な理由が、工藤優作の推理によってあの方の正体が「烏丸蓮耶」だと暴かれたからです。

もし、工藤優作が真の正体なら、普段は海外で生活しているのにわざわざ日本に戻ってきてまで「あの方の正体が分かったぞ!」とコナンに向けて推理をしないはずです。黙っていればいいだけのことです。

以上の理由から、ここまでコナンに協力的な工藤優作は「あの方」の真の正体候補から外れると考えられます。

ジェイムズ・ブラック

FBI捜査官で赤井秀一やジョディ・スターリングの上司です。

疑わしい理由としては、シャーロックホームズの宿敵である「モリアーティ教授」とファーストネーム「ジェイムズ」が同じであるということが挙げられます。

モリアーティ教授は、元数学教授という表の顔と、冷酷な犯罪者という裏の顔があり、ジェイムス・ブラックが真の正体だとすると、FBIの捜査官と犯罪組織の黒幕という2つの顔をもつという共通点が浮かび上がります。

また、「あの方」はベルモットを特別視しています。ベルモットもジェイムズ・ブラックも外国人です。コミック42巻ではあの方がベルモット宛てに親しい間柄を思わせるメールを送っています。

“「どうやら私はお前を自由にさせ過ぎたようだ 私の元へ帰って来ておくれ ベルモット」”

この文調や内容から察すると、2人は親子関係である可能性が出てきます。そう考えると年齢的にもジェイムズはあの方の真の正体ではないかとの疑惑が持たれるのです。

その一方で、「あの方」の真の正体候補から外れる理由としては、工藤優作と同様に赤井秀一が生きていることを知っているからです。映画「異次元の狙撃手」でもジェイムズは赤井に狙撃の依頼をしており、赤井もジェイムズのことを信頼しているため、黒幕である可能性は低いと考えられます。

そもそもジェイムズが黒幕なら、赤井がFBIから組織に潜入した時にすぐに殺されてもおかしくないはずです。

また、ジェイムズは作者がボスではないと否定している人物であり、キャラのインパクトとしても「否定していたけど、実は黒幕」な可能性は少ないと考えます。

阿笠栗助、阿笠定子

阿笠博士の叔父と叔母です。

阿笠栗助は、50年前に38歳という若さで死亡しています。幼いころから病弱で、妹の定子が面倒を見ていました。栗助は割と名の通った大富豪で、亡くなる前に巨額の富をどこかに隠したとされています。

定子は生涯独身のまま1年前に76歳で亡くなっています。

コミックでは12巻で阿笠博士が2人のことをコナンに話すという形のみでの登場だった為あまり知られていない人物ですが、怪しい理由がいくつかあります。

一つ目が、栗助が「50年前」に死亡しているということです。

あの方の正体とされている烏丸蓮耶も50年前に死亡し、巨額の富が屋敷に隠されていたという共通点があります。

組織が進めているプロジェクトも半世紀前から始まっていることもポイントです。

栗助の死をきっかけに定子が栗助を生き返らせようとプロジェクトを始めたとも考えられます。また、組織のメンバーであるピスコ(71歳)の「あの方に長年仕えた」という発言から「あの方」も高齢である可能性が高く、76歳の定子に仕えることも可能です。

烏丸蓮耶の正体が阿笠栗助で、裏で定子が烏丸の名を語り動いていた可能性もあるのではないかと考えられます。

後ほど、阿笠博士の項目でも上げられますが、組織のコードネームはお酒の名前が使われています。阿笠定子に関しては、「アーント・アガサ」という名前のお酒があります。

「アーント・アガサ=叔母の阿笠」。そのままの理由ですが、とても分かりやすく怪しいですね。

1年前に亡くなったことにはなっていますが、詳しい状況説明がないため実は生きている可能性も残されています。

ですが、作者が「この2人のキャラの存在を忘れていた」との発言があることや、「あの方=烏丸蓮耶」の真の正体にするには登場回が少なすぎるので、黒幕である可能性は少ないのではないかと考えられます。

そして……

残された黒幕候補は次の2人

  • 阿笠博士
  • 円谷光彦

阿笠博士はこれまで何度も「あの方」の候補にあがりつつも、原作者から「阿笠博士はあの方ではない」と否定されている人物です。

一見黒幕候補から外れたようにも見えますが、ちょっと待ってください。

原作者が発言した「あの方」とは、「真の黒幕」のことではなく「烏丸蓮耶」のことだとしたらどうでしょうか。

確かに嘘は言ってないですし、チープな言葉遊びで我々が原作者にもてあそばれているだけの可能性も否定できません。

もう一人の円谷光彦はどうでしょうか。

もう怪しいとしか言いようがありません。

事項で、いよいよこの2人について切り込んでいきます。

「あの方」の最有力候補は「阿笠博士」と「円谷光彦」

1人ずつ順を追って「あの方」の真の正体である根拠を考察していきます。

阿笠博士

あの方の正体が烏丸蓮耶だと解明されるまでの間、最も怪しいとされていたのが阿笠博士です。

真の正体も阿笠博士であるという可能性は高いです。

一番身近で意外な人物が黒幕だということはよくありますが、その他にも根拠はいくつかあります。

「アーント・アガサ」という名前のお酒があること

組織のコードネームはお酒の名前が付けられています。

第1話で新一が体が小さくなってしまい阿笠博士の家に行った時の言動が怪しい

正体を自分以外に言ってはいけないと必死に新一に力説しています。(何度原作を見返してもこのシーンは怪しいです)

阿笠博士と新一は、新一が幼いころからの知り合いです。新一が自分の組織にかかわってしまい焦っていることや、すぐに殺すという選択よりも自分以外にはこのことを秘密にさせて、まずは様子を見ることにしたのではないでしょうか。

新一が飲んだ毒薬を「未完成の薬」という内部情報で表現したこと

第1話でジンが新一に毒薬を飲ませるときに「死体から毒が検出されない、人間には試したことがない試作品」と発言しているように、薬はまだ未完成です。本来ならこの事実は知らないので「未完成の薬」という言葉は出ないはずです。

内部の人間だからこそ思わずこぼれてしまった言葉の可能性が高いです。

映画『天国へのカウントダウン』で10年後の顔が写せる機械で写真を撮った時、現在と全く同じ顔だったこと

現在阿笠博士の年齢は52歳です。10年後の顔が写せる機械なのですから、普通ならしわを増やすとか髪の毛を減らすとか多少の変化は表現できます。それが全く同じ顔だということは何かしらの理由があるはず。

考えられるのが、組織が開発している薬が関係しているのではないかということです。

新一が飲まされたAPTX4869は試作品で「体内から消える毒薬」ということでしたが幼児化する副作用もあることが判明しています。

この副作用を利用した、年を取らないような薬や逆に若返る薬を開発させている可能性も十分に考えられます。

他にも阿笠博士の名前の元になっているアガサ・クリスティーがコナン・ドイルを敵視していたなど、阿笠博士が怪しい点をあげていくとキリがありません。

ただ、繰り返しますが一応は原作者によって阿笠博士は「あの方」ではないと否定されてはいます。

どう受け取るかは皆さん次第ですが……私の結論は次項で述べたいと思います。

円谷光彦

コナンと同じ小学1年生で少年探偵団の一員です。

小学生である光彦が「あの方」の正体だとすると、考えられるのが「烏丸蓮耶」が「円谷光彦」として生活しているという可能性です。

烏丸蓮耶が組織で開発された薬を飲んで本物の円谷光彦として生きているということ

半世紀前に謎の死を遂げたとされる烏丸蓮耶は実は死んでおらず、姿を変えて「円谷光彦」として生きていたことです。

当然元の姿の烏丸蓮耶は存在しなくなるので「死亡した」ことにするのは自然な流れです。

問題は、どのタイミングで本物の光彦とすり替わったのかという点です。

コミック2巻や35巻で光彦の家族が登場しているため、本物の円谷家が実在していることは間違いありません。

すなわち、本物の光彦も実在する(実在した)ということですよね。

そうなると、烏丸蓮耶はどのようにして光彦とそっくりな姿になったのか、どのようにして「本物の円谷光彦」とすり替わったのかが疑問となります。

まず、どうやって光彦の姿になったのか。これは組織が開発している薬が関関係している考えられます。

灰原が元々開発していた薬など、APTX4869以外にも組織では薬の開発はされていたはずです。

例えば、年齢を操作できる薬で子供になってから光彦の顔に整形をする、または、DNAの操作でピンポイントで狙った外見に姿を変えることができる薬なども考えられるでしょうか。

(幼児化がまかり通っているわけですから、顔と声をそっくりにするのは意外とたやすいのかもしれません)

ただ、個人的に確信していることは、元々の烏丸蓮耶の外見は、本物の光彦とかなり似ていたのではないか、という点です。

年老いた烏丸蓮耶の顔はシルエットでしか登場していませんが、鼻の形など、どことなく光彦の顔と似ている部分もあります。

そして、この似ていることが、たね明かしをされた今現在でも烏丸蓮耶がシルエットでしか描かれていない最大の理由でもあります。

おそらく、烏丸蓮耶のシルエットが剥がれたとき、その顔は光彦(が年老いた顔)とそっくりなはずです。

ではもう一つの難題である、いつどのタイミングで入れ替わったのかについて考察してみます。

烏丸蓮耶と光彦が入れ替わったタイミングはコミック35巻の「消えた光彦」

烏丸蓮耶と光彦が入れ替わったタイミング、それはコミック35巻「消えた光彦」という回だと考えられます。

まず、題名が「消えた」光彦である時点で、本物の光彦が「消えた」ことを示唆しています。

「消えた光彦」の回は、一人で蛍を探しに行った光彦が森の中で逃亡中の殺人犯に遭遇してしまうという話です。

その逃亡中の殺人犯が組織とかかわりのある人物だったことや、蛍を探しに行く途中で光彦が駅で間違って大人の切符を買ってしまった描写があることなどが伏線になっていると考えられます。(この描写は怪しすぎです)

普通に考えて、小学生が間違えて大人の切符を買う事はあり得ませんから、おそらくこの時点で烏丸蓮耶と光彦がすり替わった可能性が高いと思われます。

また、犯人から解放されたときに光彦の声がガラガラになっている表現がされています。これは普段と少し声が違うことを表すためにわざわざ表現したのではないでしょうか。

烏丸蓮耶が光彦になりすましていることを考えると、普段コナン顔負けの知識を持っていることや、小学1年生では到底読めない漢字を読めてしまうのも納得できます。

光彦は同じ小学1年生の元太や歩美と比べても、明らかに記憶力の良さや頭の良さ、行動力が際立っています。普通の小学1年生ではないことを示唆しているのではないでしょうか。

もう一つ、この「消えた光彦」の回のあとから光彦の「心の声」のセリフがなくなっていることも怪しい理由です。

心の声は偽る必要がないので本音の部分が出てくるのですが、烏丸が入れ替わったことで、光彦の心の声が表現できなくなったのではないでしょうか。

阿笠博士と光彦、怪しいのはどっちだ!

怪しい、2人とも怪しいです。

ただ、どちらがより怪しいかと自問自答すれば、光彦であると考えます。

そう考えるポイントは次の3つです。

  • コミック35巻「消えた光彦」の見事な伏線の散りばめ
  • 烏丸蓮耶のシルエットが光彦に似ていること
  • 壮大なスケールで描かれる名探偵コナンにおける、ふに落ちる意外性

皆さんはどう考えますか?

「あの方」についての考察まとめ

烏丸蓮耶という黒幕が明かされたわけですが、このように考えるとまだまだ考察できる余地はたくさん残されていることが分かります。

というか、まだ何一つ進展していないのかもしれません。

今回の考察で、あの方の真の正体が光彦であるという点においてはより大きな確信を持ちましたが、組織の目的など現段階の情報では考察が及ばない部分が多いのも事実。

もちろん、今後の展開や新たに明かされる事柄によっては、今回注目していなかった人物が一気に怪しくなる可能性もゼロではありません。

これからもコナンから目が離せないのは言うまでもありませんが、ここまで来たらあと20年くらいは続けて欲しいなあ笑

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