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【人型UMA特集】ビッグフット、イエティの正体を考察する!

ハイテク進化の止まらない現代社会においても、解決できない不思議な事件や事象は多く存在します。

例えば未確認生物(UMA)の存在は、学術的・サブカルの両方からアプローチが続けられています。

未確認生物の代表格といえば「ネッシー」と「雪男」ですが、今回は後者の「人型UMA」について見ていきましょう!

ヒマラヤのイエティ、北米のビッグフット…世界各地に分布する人型UMAたち

2~3メートルと人間の体長・体格を遥かに超えた巨体をもち、長い毛に体中を覆われた外観で、二足歩行する彼らの姿は、「人なのか、獣なのか?」という判別のあいまいさも手伝って、好奇心を刺激する存在です。

【人型UMA file.01】元祖・人型UMA、ヒマラヤのイエティ

世界で最も標高の高いヒマラヤ山脈。

一定地点からは人間も酸素マスクなしには歩行できないほどですが、このような過酷な自然の中に棲息していると伝えられていたのが、「ヒマラヤの雪男」ことイエティです。

19世紀末、英国人探検家が積雪に残された巨大な足跡を発見したのが発端でした。

20世紀以降も謎の足跡は幾度となく発見され、ネパール・チベットの現地人が恐れる存在、「謎の怪獣イエティ」が西洋世界に知られていきます。

ところが実際に姿かたちをはっきりと目撃した体験談は少なく、また現地の生態系そのものが未研究であったことから、他の動物を誤認したのでは?と疑問視され続けました。

近年のDNA調査ではイエティ由来とされる残存物のすべてが、クマなど既知の野生生物のものという結果が出ました。

現在では、ネパール山岳地帯と西欧文明とが出会った際に作り上げられた、「表象上の怪物」といった位置づけがなされていますが、有名度では他を寄せ付けないUMAの大御所です。

【人型UMA file.02】北米で目撃者多数!ビッグフット・サスカッチ

一部の登山家くらいしか接する機会のなさそうなイエティに比べると、北米住民にとってずっとなじみ深いのがビッグフット。

先住民の言葉でサスカッチ、という風に呼ばれていたことから、伝統的にその存在・異様性が確認されていたといっていいでしょう。

カナダやアメリカの森林部で頻繁に目撃されています。イエティ同様全身を毛でおおわれた巨体で、高い知能を有しているといわれています。

その存在を一躍世界に知らしめたのが、1967年にカリフォルニアで撮影されたパターソン・ギムリン・フィルムでしょう。

全身を濃褐色の毛で覆われた巨大な類人猿が二足歩行をしており、一度ふっと撮影者側を見返りながら立ち去る…という有名なビデオです。

捏造説が叫ばれるも、専門家たちの間でも真贋の意見が分かれており、はっきりとしたことがわからないまま、21世紀に入っても活発に目撃談や遭遇事件が相次いでいます。

【人型UMA file.03】まだまだいる!ご当地人型UMAの数々

イエティ、ビッグフット以外にも、世界各地には様々な巨大類人猿・獣人の目撃談が存在します。

中国湖北省の野人、オーストラリアのヨーウィ、広島県のヒバゴンなど、枚挙にいとまがないほどです。

これら人型UMAは広大な原生林や山岳地帯など、未開の自然地帯に接する里山で多く目撃談がみられます。

都会でいきなりモジャモジャの獣人に出くわした、という事件はまず聞きませんので、「人型UMAは自然地帯とセットで登場」と考えるのがよいでしょう。

人型UMA「イエティ」「ビッグフット」の正体は?

これこそが私たちの興味を誘ってやまないポイントなのですが、ずばり彼らの正体は何なのでしょうか?

【仮説01】野生動物・人間の見間違い

まず現実的な意見としては、クマや大型猿の見間違いという事があります。

イエティ、ビッグフットに代表される人型UMAたちの目撃エリアはクマの居住地帯と重なっていることが多いですし、またクマも頻繁に二足歩行を行いますので、遠目には「全身を毛におおわれた巨人」に見えても不自然ではありません。

さらに、寒冷地帯に住む人は動物の毛皮をすっぽりと着こむことがありますが、それがあたかも「長い体毛におおわれた獣が二足歩行している」ように見える、という現象もありうるでしょう。

【仮説02】ギガントピテクスの生き残り

イエティやビッグフットのサイズや姿恰好から、多くの人が結びつけるのが「ギガントピテクス生存説」です。

これはヒトの祖先が進化を重ねる中、巨体化をたどった一部の種で、数十万年前に絶滅して化石が発掘されています。

また私たち新人類に押されて消えていったという旧人類が、ひっそりと未開の原生林に隠れ住んでいるのではないか?という説もあります。

ヨーロッパの考古学発掘調査では、クロマニョン人とネアンデルタール人が争いを行った形跡が発見されています。

この悲劇的闘争の記憶をトラウマに持っている旧人が、現代文明をひどく恐れて近づかないように暮らしている…と思えば、なかなか追跡できないことにも納得がいくのではないでしょうか。

【仮説03】宇宙人のペット・生物兵器?

もう一つ、オカルト的な見地の人々が近年考察しているのが、ビッグフットとUFOの関係です。

特に北米での例ですが、ビッグフットの目撃された地点・時期と前後してUFOの飛行が目撃されることがあり、両者は何らかの関係を持っているのではないか?とも考えられています。

宇宙人が人類に文明をもたらし、私たちの発展を監視し続けていると考える陰謀論者の中には、ビッグフットは宇宙人がヒトの進化過程でサンプル保持をしている原種である、さらに人間に対して諜報活動を行うエージェントとして使役している…と主張する人が、一部存在します。

【仮説04】新種の生物

また、純粋にイエティ、ビッグフットらを未発見の新種動物である、と考えている研究者たちもいます。

これはゴリラの例がありますが、近代以降に認識されるまで、ゴリラはイエティなみの不吉なモンスターとして恐れられていたことを特筆しておきましょう。

(「コンゴ」という映画では、古代文明によって生物兵器化された凶暴なゴリラが登場します。ゴリラとわかってはいても、この恐ろしさは雪男なみです。)

新種のチョウチョやウイルスが毎年のように発見されているのですから、私たちの知らない二足歩行型の哺乳類があらたに発見されたとしても、何ら不思議はないのです。

人型UMAたちの奇妙な能力

ただ、どうしても人型UMAたちの存在がオカルト的な範疇に入ってしまうのには、別の奇妙な点があります。

特にビッグフットと遭遇した人たちに聞かれることですが、はっきりとその姿を間近で目にしているのに、どうも頭がぼんやりしてしまって写真や動画を撮るなどの行動をとれず、コンタクト中の記憶がまばらになっている…という人が多いようです。

もちろん、ショックのあまり金縛り状態になってしまった人もいるでしょう。

加えて、「彼らは、人間の思考や行動を一時的にまひさせる特殊な音波を出しているのではないか?」という仮説があげられています。

ビッグフットを宇宙人スパイと考える人たちは、これも地球外生命体の生体改造による防衛機能のひとつととらえているようです。

ここで筆者が思い出したのが、日本の妖怪奇譚である「さとり」の話です。

ご存じの方もいるかもしれませんが、林業など山奥深くで仕事をしていると、全身を毛におおわれた大猿のような怪物に遭遇する、という話が日本列島各地に伝わっています。

まさにビッグフットそっくりの外見をしたさとりは、焚火をしていると森の中から出てきて一緒に火にあたり、人間の心を読んで話しかけてきます。

人語を理解して話し、しかもエスパーのように考えていることを見抜いてしまうさとりは、未発見新種というよりは、宇宙人とのつながりによって高い知能を与えられたスパイ生物兵器のようにも感じられ、ビッグフット×宇宙人説に共通性が見いだせますね。

まとめ:今後の人型UMA研究に期待!

ここまでざっくりと世界各地の人型UMAたちを紹介してきましたが、かなり広範囲で目撃されているのが驚きです。

それでも、原生林のような深い自然地帯に近接しているエリアでない限りは、接触の可能性はかなり低いので、「どうしても、このタイプのUMAに遭遇するのは遠慮したい!」という怖がりの方は、そういった場所を避けるのがよいでしょう(この点については確実です)。

筆者としては今後、主要な人型UMAたちの最新目撃談や研究結果の情報を待つとともに、先人たちが残した『怪物』の伝承や記録を丁寧にひもとくことで、彼らの真の姿に近づくことができるのでは?と期待しております。