【都市伝説】姉妹が同じ部屋で寝ると・・・

【投稿者：レモネードさん】

これは、多くの人が知っている有名な話ではありませんが、少なくとも今から40年以上前には、既に言われていた話です。

それは、姉妹が同じ部屋で寝ると、和服姿の女性が姉か妹、どちらか一方の枕の上に座り、その寝顔に顔を近づける、というものです。
その女性はもちろん、急に現れることから、この世のものではないでしょう。
しかし、それが誰なのか、何故姉妹の寝室に現れ、顔を覗き込むのか、今に至るまで一切わかっていません。

かつて生きていた頃、妹か姉を亡くした人でしょうか。
それとも、誰か女性を探し続けているのでしょうか。
そういったことが何もわかっていない上、姉妹で寝ていても、その女性が現れないことが多く、何か話しかけられた人もいないので、とに角気味が悪い、また、夜現れるので何より怖い、というのがその話を聞いた人の思いです。

そして、私は、実際に妹さんと同じ部屋で寝ていた知り合いが、夜中に妹さんの顔を覗き込む和服姿の女性を見た話を聞いたのです。

彼女の話では、高校生の時、夜試験勉強をしていた時、ふと何かを感じて教科書から目を上げ、妹の方を見ると、そこには、それまでいなかった、いや、いるはずのない和服姿の女性が正座をして、妹の顔に彼女の顔が触れるばかりの距離まで近づけていたそうです。
彼女は驚愕して、目を伏せ、恐らくそのまま気を失ってしまったようです。
初めて、この世のものではない物を見、恐怖でのあまりの失神だったのでしょう。
気付くと、もう明け方で、妹の方を恐々見てみると、もうその女性はおらず、妹は何も気づかずすやすやと眠っていたそうです。

この話は、一時、姉妹で同じ部屋で寝ている人達を、ひどく怖がらせました。
和服姿の女性は、それまでのところ、何かをしたことは無かったようですが、真夜中にいきなり現れるだけで、充分恐怖を感じます。また、誰かを探していたのなら、それを見つけた（と思った）時は、何をするのでしょう。

自分と一緒にあの世へ連れて行ってしまうのでしょうか。
それとも、彼女は、若い女性を何かから守ろうとしているのでしょうか。
この、和服姿の女性については、これ以上のことがわかっていないだけに、何とも聞いた人は後味が悪いのです。

今でもまだ、姉妹で寝ている部屋に現れているのでしょうか。
成仏することを祈るばかりです。