今回は、かの悪名たかきアドルフ・ヒトラーが生前最後の演説で語ったとされるラストバタリオンにまつわる都市伝説をご紹介します。
20世紀最悪の独裁者「アドルフ・ヒトラー」
アドルフ・ヒトラー、おそらく彼ほど全世界で名を知られた人間はいないでしょう。それも悪い意味でです。
あくなき領土欲とそれに伴う第二次世界大戦という人類史上最悪の災厄、そして度重なる民族浄化、ユダヤ人虐殺。
これらによってヒトラーは全世界において、20世紀最悪の独裁者と言われています。
そんな彼も、彼が生み出した政党であるナチスも、それが保有した強固な軍隊も今となっては既に存在していません。
1945年に押し寄せる連合国軍によって、ベルリンで終末を迎えました。
しかし、その終末を迎える直前にヒトラーはある演説をラジオで行ったのは皆さんご存知でしょうか?
ヒトラー最後のラジオ演説。そこで語られたラストバタリオンとは
いわく、自分達のナチスはまもなく敗北を迎え、勝者である連合国、それも中心であるアメリカとソビエト連邦が世界を支配するであろう。
彼らは初めはどうにか折り合いをつけているが、それもいずれ限界が訪れて大規模な戦争を勃発させる。
それこそがユダヤ人の陰謀であり、我らはその時に世界を救わねばならない。
そのために私は最後の軍隊、ラストバタリオンを用意している。ナチスは復活せねばならないのだ。
そう、ヒトラーは演説したそうです。
このラジオの放送は戦争の後に、ソビエト連邦によって摂取されてしまっており、大部分を聞くことはできません。
しかし、それでもわずかに残った記録から、ヒトラーはラストバタリオンを叫んでいるのです。
ラストバタリオンとは?
ヒトラーが敗戦間際に行った演説において言及された謎の戦闘集団のこと。
「超人兵団」とも呼ばれる最強の部隊ともされており、いわく「今後起こるであろう最終戦争の際にナチスはラストバタリオンを率いて蘇る」と述べられている。
ラストバタリオンは実在するのか?
それを裏付けるかのように、終戦間際のドイツではある不可解な出来事が発生しています。
なんと、当時の戸籍に照らし合わせたところ、20万人以上のドイツ人が忽然と行方不明に陥っているのです。
ナチスの高官も多くが行方不明に陥っています。中でも最も著名なのは、マルティン・ボルマンという男です。
彼は終戦間際のナチスにおいて、ヒトラーに次ぐとされたほどの権力を握っていた男でした。
それほどの大物でありながら、一切の消息が不明なのです。
それゆえに、行方不明に陥ったドイツ人とマルティン・ボルマン率いるナチスの高官、それこそがラストバタリオンの全容であるとされています。
真実のほどは明らかではありませんが、ナチスの残党たちは世界各地で確認されており、強い影響力を持っていました。
判明しているだけでも、世界最強の爆撃機乗りや恐るべきマッドサイエンティスト、アメリカの将軍を危機に陥れたコマンドーなどがいます。
中東諸国やアルゼンチン、パラグアイなどの独裁政権は、そういったナチスの残党の力を利用することによって、自国に強大な軍隊を作り出しました。
その事実があるからこそ、ラストバタリオンはヒトラーの世迷言と笑い捨てられないのです。
今もなお、彼らは世界各地で息をひそめており、然るべき時に備えて牙を研ぎ続けているのかもしれません。
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