【投稿者:うた子さん】
これは私の実体験です。
私の母方の祖父母の家にはお仏壇があります。
お仏壇には私が生まれる前に亡くなった曽祖父母がねむっています。
祖母が毎日花やお供え物をしており、私たち孫も、祖父母宅を訪れるたびにお土産を持ち寄り、手を合わせていました。
子どもの頃からそのお仏壇に親しみがあったせいか、怖いと思ったことはありませんでした。
不思議な出来事を体験したのは、ある年のお盆の時期でした
そろそろお盆の時期だから祖父母の家に行こうかと思っていた頃のことです。
私は不思議な夢を見ました。
祖父母宅の仏間の窓から白い手がフッと家の中に入っていき、お仏壇の中に消えていったのです。
あまりにもリアルで怖かったので、お世話になっているお寺のご住職にその事を話すと、『御宅のお仏壇にはいつもお供え物がしてあるので、飢えた幽霊が迷い込んだのでしょう。お仏壇のおかげで危害を加えられずに済んだのでしょう。』と。
ここまでが夢だったのですが、いつもよりとてもリアルな夢でした。
そして、夢の中の様子で気がついたことが。
祖父母の家が、私の知っている内装と少し違っていたのです。
なんだか怖いような、言い表せない不思議な気分だったので私は夢のことを母に話しました。
私が見ていた景色は、知るはずのない改装前の祖父母の家
すると、母が言うには、私が夢で見た祖父母の家は、改築する前の内装とのことでした。
私が生まれる前に改築をし、その頃には祖父母が2人きりで住んでいたため、写真なども残っていないはずなのに、知るはずもない私になぜ、古い家のことが分かったのか不思議でした。
家の中央に煙突があることや、ソファの位置など細部にわたるまでです。
今では面影もないのに。
この夢を見たからといって、特に不吉な予感を感じさせるものはありませんでしたが、祖父母の家へ行き、お仏壇とお墓にお参りをし、この夢のことを話しました。
そして祖母は私の夢の話を聞くと、『きっと、自分のところにはたくさん食べ物があるから、お腹が空いている人たちに、うちへいらっしゃいとお招きしたんじゃないかい。そう言う人たちだったからね。』と言いました。
この件で私が特別な怖い思いをしたわけではありません。
また、あの夢で誰が何を伝えたかったのかは分かりません。
しかし、それまで幽霊や心霊現象を信じていなかった私も、ご先祖様は大切にしようと思った体験でした。
みなさんはご先祖様のお仏壇やお墓を大切にしていらっしゃいますか?
いつも見守ってくれているお礼に、たまにはお供え物や掃除をしてはいかがでしょうか。
決して何かが起こるわけではないんだけど、なんというか、しんみりくる体験談ですね。
私の幼少期も、お盆は当然のように祖父母のお墓参りに行き、仏壇に手を合わせていました。
今でこそ思いますが、おじいちゃんおばあちゃんにはもっともっと恩返しをしておきたかったな、とも。
このエピソードをみるとお墓参り、、行きたくなりますね。
編集長満足度:星3★★★