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【ゾッとする話】呪われた4番ブース

【投稿者:Rさん】

これは私が実際に体験した話です。
私は当時、都内にある育毛サロンでスタッフとして働き始めました。薄暗い雑居ビルの中にあるその店舗は、4つのブースに区切られ、入り口にそれぞれカーテンの目隠しがついています。来店したお客さんは、それぞれのブースでシャンプーや施術を受けるというような仕組みでした。
ある日、4番ブースのちょうど裏あたりにあるバックヤードで作業をしていた時でした。施術に使う用品を洗っていると、「うぅぅ・・・」といううめき声のようなものが聞こえてきたのです。声の方向的に、4番ブースからだと瞬時にわかりました。おかしなことに、この時間の4番ブースにお客さんはいません。念のため部屋を確認しましたが、やはり誰もいませんでした。
私は怖くなって、スタッフルームにいる店長に相談しました。すると、店長は「やっぱりまだいるんだぁ・・・」と意味深な言葉を残し、店の奥からセージの葉を持ってきて火をつけました。火のついたセージを持った店長は、煙を撒くようにそのまま店内を巡回してから、ぽつりとつぶやきました。
「怖がるかなと思って話せなかったんだけど、ここ、出るんだよねぇ・・・。あぁ、これ?魔除けだよ。」
店長はそう言って、セージの火を消しました。店長によると、数年前からこの店舗ではおかしなことがよく起こるそうです。
「一番怖かったのは、やっぱり監視カメラのあれかな。店内の監視カメラの映像データの1つだけ、ファイル名がバグってるやつがあったから見てみたんだよね。そしたらさ、4番ブースのカーテンの隙間から誰かが覗いてるんだよね。深夜だからお客さんなんているはずないのにね。幽霊って水場に出るっていうじゃない?サロンなんて、水場ばっかりだから集まってきちゃうのかなぁ。」
そんな話を聞いてからも、何度か4番ブースでの異音や気配に悩まされました。さすがに耐えられず、数か月で退職してしまいました。
私は今でもセージの香りを嗅ぐと、その時のことを思い出してしまうのです。皆さんもセージの香りがするところには、気を付けてください。お祓いをした後かもしれないので・・・