【投稿者:1496keimanさん】
これは私が学生時代に、「野間大坊(のまだいぼう)」で実際に体験した話です。(のちにそこが心霊スポットで有名な「血の池」であることが発覚)
まず野間大坊とはどんな所にあるかというと、場所は愛知県の知多半島にある海の町、美浜町に存在します。美浜町は海水浴ができる浜辺や魚料理の美味しい店もあり、愛知県西三河地区の県民はレジャーでよく訪れる町です。
私はそんな美浜町にある私立大学に通っていました。当時付き合っていた同じ大学の彼女が県外出身で、野間の大学近くのアパートに下宿しており、授業が終わった後よく彼女のアパートに遊びに行ってました。
そんなある夏の日に、私は身の毛のよだつ体験をしました
時間は夜の10時くらいだったでしょうか。いつものように彼女のアパート前に車を停めて、足取り軽く3階にある彼女の部屋に行こうとしたところ、すぐ近くにある寺院周りの林の方から「ザッザッザザー」という音がしました。
ビクッとした私はその音がした方に目を向けると、なぜか目が釘付けになってしまいました。
何かが、林の隙間から、動いているのが見えたんです。
それはほんの一瞬の出来事だったのですが、子どもの人間のようにも見えました。
ですが、それは人間の子どもにしては不自然なものでした。
時間的には夜の10時を過ぎていました。周りはもう暗く、またその林へ続く道は本当に茂みのようになっていて、(寺院に入っていく道は他にもある)あえて誰かがその林の中を通るのは不自然です。
その時なぜか私は、その音がした林の方へ向かって歩き始めていました。(なぜそうしたのかはいまいちハッキリとは覚えていないんです)するとそこには比較的小さめの池のようなものがあり、池は周長5~6メートルほどで水の真ん中には細長い薄い木のようなものが何本も突き刺さっているようでした。
この時、人生で初めて「身の毛がよだつ」体験をしたと思います。全身鳥肌が立ったような、そして一目でこれは「何かある」と直感し、急いで引き返しました。寺院周りの林を抜けて彼女のアパートに逃げるように駆け込みました。
ついさっき起こった出来事を彼女に話すと、「そこは野間大坊だよ!」と言われました。私は「ノマダイボウ?」と聞き返しつつもすぐに「あの野間大坊か!」と理解しました。
当時自分はお参りには行ったことがなかったのですが、愛知県民としてはその寺院の存在ぐらいは認知していました。また彼女から「その池はきっと源頼朝を殺めた刀を洗った池じゃない?」と言われゾッとしました。そうです、いわゆる「血の池」と呼ばれている、心霊現象が多数目撃されていると言われる場所です。
そのあといろいろと調べてみたのですが、野間大坊は源氏、頼朝公の最後の地ということ。
戦の敗戦により平家から追われていた頼朝公が身を隠した場所で、そこで仲間に裏切られ殺められたという歴史がある地だそうです。信頼を置いていた仲間に裏切られたのですからその恨みもさぞかし大きかったことでしょう。
そして、その頼朝を殺めた刀を洗ったとされる「血の池」付近では奇妙な現象が数多く存在するそうです。
野間大坊ねえ、あそこは流石に何かありそう。
いわゆる”見える方”いわく、「あそこには念が滞留している」らしいですよ。
記事内でも少し触れられていましたけど、あの陰惨な歴史を知ってしまうとそう思うのも無理はない。
なんか横溝正史の小説の舞台とかにもなってそうですよね。
あそこにはそれくらい壮絶な歴史があります。
今日の体験談はまあ普通のエピソードではあるんだけど、少し興味は惹かれた、、かな。
編集長満足度:星3★★★