【投稿者:はらださん】
これは知り合いから聞いたママさんグループのリーダー格の女性の恐怖体験です。
その人は、なかなかやんちゃな時代を過ごしてきたようで、学校でも目立つ存在だったということを誇りにしていました。
言葉がきつくて、他のママさんと対立したり、自分の我が通らないと怒ってしまうようなタイプで、友人も苦手としていたらしいのです。
自分が一番で、言いたいを言ってしまうため、時には泣かせてしまうこともあったらしいのですが、「私はサバサバしてるから」っと、あけらかんとしている無神経タイプ。
しかし、そのリーダー格の女性が急におとなしくなったため、誰かとトラブルになって、ガツンと言ってくれたのかなと思っていたらしいのですが、誰も理由を知りません。
更に、どんどんと痩せていく姿をみて、友人が心配になって声をかけると、「誰にも言わないでね」と前置きされて、その女からある話をされたのです。
それは、娘さんが小学生になるため、今のままでは部屋が狭いということになり、部屋探しをしていたときのことです。
内覧で気に入った家があったものの、「三人でも広すぎるよね」と言うと、娘さんから「え?4人だよ」と妙なことを言われたらしいのです。「パパとママ、娘ちゃんの三人だよ」と教えたところ、「女の子がいるよぉ」と言われたのです。
子どもには不思議な能力があると聞いたことがあったからと、もしかして妊娠したのではないかと思い、ワクワクで検査したものの、残念ながら妊娠はしておらず、それでも「4人で引っ越すんでしょ?」と聞かれ続けたため、詳しく話を聞いてみたようなのです。
「ママのお部屋にずっといる人だよ」その娘ちゃんの言葉を聞いて、その女性はハッとしました。娘ちゃんが言葉を覚えた頃に、夫婦の寝室で誰かに声をかけているような素振りを見せること、そして「あの人誰?」などと言ってきたことがあったことを。
小さい子は架空の友達などを作ったりすることがあることを聞いたことがあったため、「やめなさい、そんな遊び!」と何度か叱ったことがあり、最近では何も言わなくなったので、そのことを忘れていたのですが、娘ちゃんには、ずっと母の部屋にいる女の人が見えていたのです。
事故物件か何かだったのかと思い、引っ越しを急いだのですが、なんと引っ越し先で娘ちゃんから「あの人は置いてくるのかと思った」と言われ、その女がついてきていることを知ったのです。
「どんな女なの?」と聞くと、「中学生みたいでね……」とどんどんと特徴を話す娘の言葉を聞いて、更なる恐怖が包んだのです。
更に、「なんかね、返してって言ってたよ」「髪の毛が、髪の毛がって」と娘ちゃんの言葉を聞いて、その女性は震え上がったのです。
なぜなら、その言葉に身に覚えがあったからです。彼女は、中学時代にクラスメイトを自殺で亡くしています。遺書などはなかったため、受験疲れということで片付けられたのですが、そのリーダー格の女がいじめに加担していたようなのです。
自殺する三ヶ月前、ハサミの切れ味をみてあげるとかなんとか言って、その子の長い髪の毛を切ったこともあり、やっぱり自分のせいで自殺したのだと気がついたらしいのです。
まだ、自分のことを恨んでるんだ。そう思った瞬間に、なんと娘の顔がいじめていた女の顔に変わり、娘の顔に戻らないというのです。
昔の仲間を呼んで自殺した女性のお墓参りに行ったり、お払いなども頼んだようなのですが、全く効果はないということで、元気もなくなり、痩せ細っていたのです。
その後、いくら謝ってもお払いをしても、娘の体を乗っ取ったその女が許してくれないと、とうとうノイローゼとなり、病院に運ばれていきました。
病院では、精神的なものだと言われたようなのですが、そうじゃないことはわかってます。病院ではその子の名前を呼び続けて、謝り続けており、「娘を返してぇ!」と泣き続けているようです。
昔の話だからと、いじめの加害者が更正したと偉そうにしていることもありますが、もしかしたらそんな人たちの後ろには、被害者が仕返しの時を待っているのかと思うと、ゾッとしました。