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【ゾッとする話】未来を言い当てる人(予言)

【投稿者:預言者さん】

私が大学を卒業し、初めて入社した職場での出来事です。

下着販売の職場で、私は事務の仕事をしていました。女性のみの職場で、人間関係はなかなか大変でしたが、ひと回り年上の営業担当の女性、Sさんが、私をとても可愛がってくれ、仲良くなりました。

そんなある日、Sさんとランチをしている時、

「Kちゃん(私)に話したいことがあるんだけど。」

と改まって話し始めました。

何やらSさんの知合いに、会っただけでその人や、その周辺の人の過去や現状、未来まで、何でも見える人がいて、詳しく話を聞くと、霊視とはまた違うような感じでした。

Sさんは困った時や、大きな悩みがある時は、その人に相談し、見てもらって解決している、とのことでした。その方はMさんと言って、普段は小さな商店を営んでいるそうです。Sさんは、お兄さんが病気になり、とても不安な状況の時、知合いに紹介されたそうです。私は興味津々でしたが、そういう知合いがいる、ということだけでその後は特に進展せず、話題になることもありませんでした。

後日、Sさんが

「営業でMさんが住んでいる地区に行くので、ついでにMさんの商店に少し寄ってくるね。」

とこっそり教えてくれました。

夕方になり、Sさんから職場に電話があり、

「職場に戻るとみんながいるので言えないから電話で話すね。明日TさんとNさん県外出張だよね?帰り道の、トンネルで大きな事故に巻き込まれるってMさんが言ってるんだけど、明日の出張って変更できないのかな?」

私はびっくりして

「既に変更して明日にしてもらっているので、再度の変更は難しそうです。」

と答えました。

「困ったな…。帰りの道を変更してもらうか、トンネル付近での事故を気を付けるように強く言わなきゃね。」

とSさんは電話を切りました。

私は、予言てこと?そんなの当たるわけないじゃない、と思っていましたが、大好きなSさんのお知合いで、本当になんでもわかるんだよ、とこの前話していたので、半信半疑でした。

次の日、私はTさん達に、最近トンネル事故が多いので、トンネルを通る時は十分に気をつけるようにと、可能であれば帰り道のルートを変更して帰ってきて欲しいと伝え、見送りました。Sさんは、子どもが熱を出して、休んでいました。

私は、どちらかというと信じてはいませんでしたが、あそこまで具体的に言われると、やはり気にはなってしまいます。一日中ハラハラドキドキしていました。そして、「事故がおこりませんように」と心から願っていました。

午後になり、そろそろTさん達が職場に帰って来るかなと思った時、警察から電話がありました。トンネルで衝突事故があり、Tさん達が救急車で運ばれた、とのことでした。私は鳥肌が立ちぞっとして青ざめました。Mさんの予言通りになってしまったのです。幸いにも2人とも命に別状はありませんでしたが、1か月間入院するという大ケガを負いました。

私はすぐSさんに電話をし報告しました。Sさんは

「やっぱり事故になってしまったか。Mさんが言うことは本当に当たってしまう。マイナスなことを言われた時に、なんとか未来を変えられないかと、これまでも気を付けたり、言われた方には忠告したりしたけど、未来が変わることはなかった。だから仕方ないんだ。どうにも出来ない。」

と励ましてくれました。

私は、予言通りになってしまったその体験が、今でもトラウマになっていて怖いです。

1か月後、2人とも元気に退院してきましたが、過去も未来も人の人生が分かるという人が、もしかしたら本当にこの世に存在するのかも、しれません。