【投稿者:あのねさん】
私が小学2年生の時の話です。
当時はK県Y市のテラスハウスに父、母、私、妹が住んでいました。
私は2階に自室があり、いつもそこで勉強や遊びをして過ごすことが多くなりました。
2年生の夏休みに1歳だった妹が発熱し、私が留守番を任されることがあり一人で遊んでいました。
誰もいないはずの和室から声が聞こえてきて「なんだろう?」と思い1階に降りていくと、そこに居たのは赤い和服を着た女の子でした。
まだ幼かった私は「お名前は?どこから来たの?」と声を掛けました。その女の子は「名前はヤエっていうの。…から来たよ。」と言いどこから来たのか全く聞こえずにいましたがさほど気になりはしませんでした。
そんなことが続いたある日、祖母が亡くなり火葬をするまで自宅安置をしていた時に親族が集まっていた時のことです。
いとこが小さかったこともあり、私はまた自室に籠ったまま過ごしているとヤエちゃんがいつの間にか部屋に来ていて話したりしていました。
色々話していくうちに「ねえねえ。ここから飛び降りてみてよ。」と窓を指さしながら不気味な笑い声をあげながら話すヤエちゃんが怖くなり、自室を飛び出し母に
「今ヤエちゃんから飛び降りてって言われたの!怖いよ!」と話しかけても初めて話したからか信じてもらえず、夜中だったこともありその日は母と寝ることにしました。
次の日も次の日もヤエちゃんは自室に来たり遊んでいる公園に来たりとどこにでも現れるようになり、さすがに怖くなった私は父や母に相談をしてみることにしました。
さすがに信じてもらえずに笑われるだけで終わり、みんなから馬鹿にされて終わる毎日を過ごしていました。
ある夜にまた自室で寝ていると急に金縛りにあい横をふと見ると、今までにないくらい怒ったヤエちゃんがベッドの傍らにいて
「お前はもうじき死ぬんだからおとなしくいうことを聞けよ。お前を殺してやる。」とはっきり言われたことを今でも覚えています。
私が金縛りにあってる同時刻に父と母が私の叫び声を聞き、部屋に入るとそこには白目向いて泡吹いている私の姿があったと後から聞きました。
そのことがあってから妹が階段を下りている間に毎回転げ落ちたり、和室にいると触っていないはずの仏壇が倒れてきて火事になりそうになったりと不自然なことが起きてしまい、引っ越すことになりました。
その後は何もなく成長した私ですが、結婚し違う土地に来たのにもかかわらず自宅付近の横断歩道の信号待ちをしていると、反対側にヤエちゃんの姿を見たりすることが多くなりました。
もしかしたらヤエちゃんは今でも私を探していてあの世に連れて逝こうとしてるのではないか?とふと思う時があります。
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