【投稿者:ゆきみさん】
私の職業は介護福祉士です。
介護、看護業界では良くある話かもしれませんが私の中では怖かった体験談を書かせていただきます。
私は施設で働いていました。夜勤も日勤もある仕事でしたが夜勤に多く入っていました。
いつも通りの夜勤のことです。
ふと違和感を覚えながら皆様の安否確認を行っていたときのことです。
廊下を歩いていると線香のような香りがするのです。
真夜中のことなのでそんな時間に線香をたくことなどあり得ないですし、その数時間前にはそんな香りがしていませんでした。
線香の香りはある部屋の前からしているようでしたがあまり気にも留めずにいました。
次の日の朝仕事がおわり家に帰りました。その日の夜勤はなにもなく帰ったのですがその2日後にまた夜勤で出勤すると線香の香りがした部屋の患者様が亡くなられていました。
脳卒中だったとのことで夜中私が線香の香りがした時間に亡くなられたようで朝見つかったときには手遅れだったとのことでした。
それを聞いたときにすこし寒気がするような感覚になりましたがあまり深く考えていませんでした。
でも、その日の夜勤はおかしいことばかりが続きました。
亡くなられたはずなのにその部屋からナースコールが鳴ったのです。最初は誤作動なのかな?と思いましたが1人では確認するのが怖くスタッフと確認しにいきましたがもちろん誰もいません。
その後、もう一度鳴りました。
確認するのも怖くそっとしていたのですが今度は急にエレベーターが動き出しその人の階でとまったのです。
エレベーターにも階のフロアにも危険を察知できるように防犯カメラがついているのですがそのフロアにも、エレベーターにも誰もうつっていないのです。
真夜中なので起きているのはもう1人のスタッフと私しかいませんが私たちは一緒にいたので押す人など誰もいません。
誰もいないエレベーターは1度事務所の前で扉があきましたが事務所にいる私たちが確認しても誰もいません。その後扉が閉まり食堂がある2階でとまりました。
そのままエレベーターは10分ほど動かなかったのですがまた2階で扉が開き動き出し亡くなった方がおられたフロアでとまりました。
その後もう一度ナースコールが鳴りましたが怖く私たちはしばらく動けずにいました。
このままでは良くないと思いスタッフと一緒に手を合わせに行くことにしました。
亡くなった方のお部屋に伺い手を合わせて降りるとちょうど線香が香った亡くなられた時間でした。
1人で亡くなられ誰にも看取ってもらえなかったので最後になにかを伝えたかったのだろうかと思っています。
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