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【ゾッとする話】私が嫌いになった人は…

FM都市伝説

【投稿者:miyuさん】

A子とB美は家が近所で幼馴染みなのですが、B美はA子が苦手。A子は変わっていて、クラスで浮いた存在で、誰かと喧嘩したら「私がきらいになった人は不幸になるんだよ」と奇妙なことを言っちゃう子。そのため、みんなにますます気味悪がられていたのです。

二人が小学4年生の時。この頃になると、暗いA子のことをクラスメイトがいじめることもありました。女子のなかで目立つ存在のCはA子と話すなと周りに言ったり、「気持ち悪い」などと言う、ひどいいじめを始めたのです。

B美も目立つタイプではなかったので、注意できず、いじめはエスカレートしていき、A子はB美に対してCのことを「きらい。私に嫌われたら不幸になるよ」と影で薄ら笑うようになり、毎日のように嫌いだと繰り返したのです。

そして、なんとCは自転車に乗っている時に事故にあい、二ヶ月以上の入院を余儀なくされてしまったのです。皆がショックを受ける中で、A子がニヤニヤとB美に「ね、不幸になったでしょ」と告げたのです。

それからというもの、A子を怒った先生が原因不明の体調不良になり、A子に意地悪をした人のペットが死んじゃったりと不可解なことが増え、A子の呪いだといわれるようになり、ますます皆近づかなくなっていきました。B美も関わりたくなかったものの、A子に気に入られていた為、離れることができません。冷たくしたら自分の身に危険が降りかかると思い、必死に耐えていたのです。

そして、ある日A子から「おばあちゃんがきらい。大っきらい!不幸になっていなくなったらいいのに」と言われたのです。A子はおばあちゃんと住んでいて、ずっと厳しいおばあちゃんを怖いと言っていたものの、この時初めて「きらい」と述べたのです。次に不幸になるのはA子のおばあちゃん。この世からいなくなるようなことを起こすのかと、怖くなりB美は涙しました。

そして一ヶ月ほど経った時、A子のおばあちゃんは階段から転落して頭を打つ事故に遭い、亡くなってしまったのです。家族が泣きじゃくる中、A子はうれしそうに笑っています。みんなはA子の呪いだと口にし、A子をからかう人はいなくなったのです。

これで誰も不幸にならずにすむ。そう一番安堵したのは、いつも愚痴を聞かされていたB美です。しかし、B美の家でA子とB美が遅くまで話し込んでいると、B美の母親が「そろそろ帰りなさい」と注意をしたのです。小さい頃から知っているA子だから、注意したのですが、これだけのことにA子は「B美のお母さん、きらい」と言ってしまったのです。

B美は「やめて!きらいにならないで!」と慌てて止めたのですが、A子は止まりません。「あ~、むかつく、大嫌い!」と笑い、「不幸になっちゃうなぁ~」「あんたのお母さんが不幸にならなかったら、B美のこと、きらいになりそう」と続けたのです。

A子は「お母さんがやけどしたら、きらいにならないであげる」と言い捨てて帰っていったのです。

その日の夜B美の母は調理中に火傷をして、病院に運ばれました。母はめまいがしたと語っていたものの、B美はガタガタと震え、A子はそんなB美に対して「やっぱりB美、大好き」と笑ったのです。

そう。これまでA子の呪いだと思われてきた出来事はB美が手をかけたもの。A子をいじめていたCが偶然事故に遭ったことをきっかけに、A子の呪いを信じ込んだB美。

「~きらい。不幸になるよ」「でも、今すぐ不幸にならなかったらB美のことがきらいになっちゃうかも」と脅して確実にきらいな相手が不幸になるように、B美を動かしていたのです。

そのことに気がつかないB美は自分の身を守る為に、A子のきらいな人をどんどんと不幸にしていき、呪いを成立させていたのです。カンニングの小細工や、具合に悪くなる為に薬品を飲み物に入れたりなど、全てB美の仕業。そう。おばあちゃんが転落死を遂げたのもB美だったのです。

B美は今も、A子の愚痴を聞きながらきらいな相手を不幸にして、自分の身を守ろうとしているのかもしれません。あるはずもないA子の呪いに怯えながら。