ロシア連邦は言わずと知れた世界最大の国家です。
日本の53倍以上の広大すぎる領土を保有しており、それは数百年前のロシア帝国と呼ばれていた時代から続いています。
それゆえに、その広大すぎる領土の中では様々な未知の現象が発生していると言われています。
中でも最も有名にして、謎に包まれている現象こそ1908年に勃発したツングースカ大爆発です。
ロシアの中でも最も広大にして閑散としているエリア、シベリアのツングースカ川上流で発生したことから、その名前で呼ばれています。
ツングースカ大爆発の原因は何だったのか
ツングースカ大爆発が起きた原因は、一般的には隕石の落下によるものとされています。
なんとその爆発の光は遙か離れたロンドンや、日本にまで昼のような明るさを与えたとされています。
ですがこの大爆発、様々な謎が存在しているのです。
先ず第一に、ツングースカ大爆発が発生した1908年と言うのは、ロシアにとって混乱に包まれた年でした。
数年前の日露戦争には敗戦し、国内では当時のロシア帝国打倒を目論む勢力が跋扈し、とてもでは有りませんがまともな調査など行う余裕がなかったのです。
それ故にきちんとした調査が行われたのは、実に20年近くが経過したソビエト連邦の時代でした。
これだけでも正確な情報の確保は難しくなります。
それ故にでしょうか、ツングースカ大爆発を調査したソビエト連邦の資料には、驚くべき情報が載せられていました。
長らく隕石の落下だと思われていたツングースカ大爆発なのですが、隕石が落下したならば必ず存在しているはずの様々な要素がほとんど見つからなかったそうなのです。
特に決定的だったのはクレーターや隕石の欠片が全く見つからなかったことで、当時の科学者は皆大きく困惑しました。
ではいったいどのような原因で、数千キロもの距離を超える光を届けるほどの大爆発が派生したのでしょうか。
その正確な原因を調べるには、既に時間が経過しすぎていました。
それ故に、ツングースカ大爆発については様々な説が唱えられており、ありとあらゆるメディアで取り扱われてきました。
地中に埋まったガスが爆発したという説もありますし、中には宇宙人の基地が爆発したなどの、それこそ夢物語のような説まで存在しています。
結局説得力がある説が唱えられるには100年以上の年月を要することになりました。
ツングースカ大爆発を引き起こした最有力の原因は「隕石落下説」
ツングースカ大爆発の原因は上項でお伝えした様々な説が取り沙汰されてきましたが、2013年に大きな進展を迎えます。
周辺の地層から、地球上には存在しないはずの物質が含まれていることが発見されたのです。
これで一気に隕石が原因であるという説が強くなったのです。
爆発が余りにも強大であったために、クレーターをうまく観測する事が出来ずに、破片も当時の技術では掘り起こせないほど地中深くに埋まってしまったそうなのです。
しかし、100%そうであると言い切るには時間が経過しすぎています。
この時間こそが謎を謎にする最大の要因なのかもしれません。
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