【投稿者:峠の体験者さん】
今回は、当時19歳くらいの頃の体験をお話したいと思います。
鹿児島県にある心霊廃墟として非常に有名な『あさぎり荘』に肝試しに行った際の体験談となります。
まずは、メンバーと、大まかな立地をお話させて頂きます。
メンバーは友人である、A、H、K、私の4人です。
その場所は、山奥にひっそりと建つ6階建てくらいの規模のホテルでして、まず、敷地入口にはチェーンが張られ『進入禁止』の大きな札がぶら下がっておりました。
チェーンをまたいで、木々のトンネルの様な道を抜けると一気にひらけてきて、右手に、おそらく元々は従業員用の寮であったであろうコンクリート作りの2階建ての建物が立っており、突き当りに、目的の廃ホテルが御座いました。
それでは、早速本題へ・・・・
全員『怖い』だの『わくわくするだの』おのおの『ワーワー』言いながら、そのホテル入口までたどり着きました。
入口のガラスは、ありがちですがすべて割れておりスプレーの落書きだらけでした。
『ひでーなあ』等と言いながら簡単に侵入し、1階から6階まで一通りまわりました。
ただ、予想に反して特に何が起きるわけでもなく、だれがいったかは覚えておりませんが
『なんだ、つまんねー』
みたいな事を言いながら1階を目指して階段を下り始めます。
そして1階に着いた時です。
Aが『おっ!ここ地下あるぜ?』と、言い出しました。
みると、なんで最初に気づかなかったのか分かりませんが、地下へ続く階段がありました。
全員一致で『行ってみようぜ』という流れになり、階段を下りているその時でした・・。
Kが『ヒッ!!』を声を上げました。
私がすかさず『どうした?!』と話しかけると、ある方向を指をさして固まってます。
必然的に、全員そちらに、懐中電灯を照らし見ます。
『うわっぁああああああああああああああああああああ!』
と全員一目散にホテルの外に駆け出しました。
何を見たかと言いますと、黒い塊の様な、何とも言えない者が、動いていたんです!
この何かわからない黒い物体は、全員が目撃しております。
さすがに再度進入する勇気もなく、そのまま、「帰ろうか・・・」という事でホテルを後にしたその時、Kが寮の場所を指さして、『光ってる?』といいだしました。
さっきの件もあり、全員で見ると、確かに一室だけ光ってます!
もう、全員パニック状態で、走って車に戻り車中では全員無言・・。
ようやく落ち着いたのは、人家の多い街のコンビニに着いてからでした。
『何あれ?』『見ただろ?』『あの黒い塊とあの部屋』と・・・、そしてAが、『しかも、あの光ってた部屋にも黒いの、いたぞ?』
と言い出す始末。
その後は、全員で確認しあう様に話をし、解散しました。
正直、私は一人暮らしの部屋に戻るのすら怖かったのですが、みんな意気消沈しており、飲み会でもしようなんて雰囲気でもなく、しぶしぶ帰宅致しました。
若気のいたりで、当時は、いわゆる心霊スポット巡りなるものを頻繁に夜な夜な行っており、怖い思いや不気味な事もたくさんありました。
皆様はくれぐれも、私の様な事はしないようにしていただく事を強くお勧め致します。
目に見えないもの、目に見えるもの。そもそも人型をしていない物。鏡に映らないが肉眼では見える物など。
不可思議な何かは、確実に存在しております。
これは経験した者じゃないとなかなか信じて頂けないと思いますが、、なにせ私がそうでしたから・・・。
今回は以上になります。
最後まで、ご拝読頂き、誠に有難うございます。