【投稿者:Sato-frさん】
茨城県日立市の山中、県道36号線の途中に大きな杉の木があります。
その杉の木は車道の真ん中にそびえ立っています。
そのため、その杉の木の周囲には安全地帯の規制標示とポールがあります。その姿はまるで自然の中央分離帯と言えるでしょう。
この杉の木は「本山の一本杉(もとやまのいっぽんすぎ)」と呼ばれ、樹齢はおよそ450年といわれており、昭和45年(1970)に日立市指定文化財天然記念物となりました。
この杉の木はもともと二本杉あるいは三本杉だったといわれています。一本になってしまったのは、「工事会社によって切られた」「暴風によって倒れた」などと諸説があります。
「工事会社によって切られた」という説では、もともと二本杉の木を工事会社の人が切ろうとすると、原因不明の病気や事故で亡くなってしまい、この一本の杉の木だけが残ったというものです。
もう一つの「暴風によって倒れた」という説では、もともと三本杉だったのが明治35年(1902)秋の暴風雨で二本が折れてしまって、一本だけが残ったというものです。しかしこれらの真偽はよく分かっていません。
上記の「工事会社によって切られた」という説のところで説明したとおり、この杉の木を切ろうとすると、命を落としてしまうという伝説があります。
昔現在の県道36号線を開通させるために、周囲の杉の木を切り落としたところ、何人かの死者が出たという伝説もあります。
現在はこの一本杉は地元の企業が管理していて、木には注連縄が掛けられて、御神木として崇められています。それによって「本山の一本杉」周囲での事故が減ったといわれています。
多くの伝説がある「本山の一本杉」ですが、ミステリースポットとしても有名なんです。
深夜にここを通ると木の根元に白い服を着た人がいてこちらを見ていた、という目撃話があったり、本山の一本杉を写真に撮ると悲しげな女性の顔が写りこんでいた、などの噂は今も絶えません。
「本山の一本杉」は私たちを守ってくれる御神木なのか、はたまた心霊現象の根源なのでしょうか。
その真相はあなた自身の目で確かめてください。
※アイキャッチ画像は「wikipedia」から引用
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