月は地球の唯一の衛星であり、多くの人々にとって身近な天体の1つとも言える存在です。
月は身近でありながらもいまだにどのようにして誕生したのか等、謎が多く判明していないこともたくさんあります。
ミステリアスであるが故なのか、実は人工物ではないのか、かつてアメリカが実施した「アポロ計画」は実際に行われていなかったのではないか等多くの月についての都市伝説がありますが、それらを集めた1冊が、この「月の都市伝説」です。
月の起源や決して地球からは見ることのできない月の裏側の謎、月面基地の存在といった月という天体自体に関する話や、アポロ計画の疑惑、世界中に存在する月に関する神話といった話題が写真付きで記載されており、この1冊を読むだけで月についての都市伝説や情報をたくさん得ることができました。
あくまでも都市伝説のため、信じるかどうかは読者それぞれに委ねられますが、掲載されている内容は本の表紙にもある通り「ムー認定」の都市伝説とのことです。
中でも興味深く読んだのがアポロ計画に関する都市伝説です。
以前からアポロ計画に関しては、月面で撮影された映像がおかしい、作成された映像で実際には月に行ってはいないのではないかといった陰謀論があるのは有名な話であり、本の中でも取り上げられています。
読んでいく中でとりわけ興味深かったのが、アポロ計画は17号で終了したと言われているが、その後も密かに計画が続けられていたという都市伝説です。
公には発表されていない月面探査があったのかもしれないという事実だけでもわくわくする話題ですが、19号では謎の建造物の撮影に成功した、20号では月面にあった謎の宇宙船で眠る女性のミイラを発見したということが書かれており、驚きが止まりませんでした。
19号が撮影したという建造物の写真が掲載されており、寺院の一部と考えられる建物や都市遺構と書かれておりました。
詳細は不明ということですが、何も無いイメージが強い月面にこのような都市があるとはとても想像がつかず、かなり衝撃でした。
また、20号が発見したという女性のミイラは「モナリザ」と呼ばれており、写真を見ると雰囲気は人間に近い感じもあるけれど人間ではない、古代の宇宙人ではないのかと感じました。
ミイラの存在が事実なのだとすれば、何者なのか、なぜ月で眠っていたのか、発見した後はどうしたのかといった疑問もたくさん沸き上がりました。
月に関しては、NASAがアルテミス計画という月面着陸計画を発表しており、2024年に実施する予定とのことで、近年、再び注目されている天体です。
数十年ぶりに人類が月に降り立ち、探査を行うということで、「月の都市伝説」に掲載されている謎や情報も段々と解明されていくのかもしれません。
・タイトル:月の都市伝説
・著者:並木伸一郎
・出版社: 学研プラス (2016/12/20)
・ジャンル:月にまつわる陰謀論