【投稿者:峠の体験者さん】
この話は、19歳くらいの、学生時代の話になります。
鹿児島県にある心霊スポットとして有名な、海の近くにある『〇〇さんの家』にいこうぜ!といつもの友人EとHと共に、興味本位で行ってみました。
改めてメンバーを紹介します。『私』、『友人E』と『そのEの友人H』の3人で、現地に向かいました。
その場所は、鹿児島県鹿児島市吉野町にある、海水浴として地元では有名な、磯○○浴場の、丁度道を挟んで裏手にある、山の中にありました。
交通量の多い海岸沿いを走り、通常ならば見逃す様な細い道があるのでですが、そこを左に曲がって、上り坂を車で登っていくのですが、まず『その道が異質』でした。
どう異質かといいますと、車1台がギリギリ通れる程度の細い道で、異様なのは『両サイドの壁が、まるで日本じゃない様な、何といいますかヨーロッパとかにあるような、例えるならば(漆喰)で塗ってある、真っ白い異常に高い壁』がしばらく続き、それが私には、異質に感じたのが記憶にあります。
その高い白い壁で左右を囲まれた上り坂を車で登ると、壁は突然なくなり、右手に小規模なダム?みたいな物がありました。
すると、すぐ突き当り、通称『〇〇さんの家』の手前の廃墟に到着しました。
廃墟は、手前に崩れかけの廃墟と、その廃墟の隙間にある細い朽ち果てた石の階段を登ると『〇〇さんの家』に行ける構造になっていました。
まずは、手前の崩壊手前の廃墟へいきました。
何故か、縁側の物干しに真新しい衣類が整然と干してあり、
友人たちと『ここ誰か住んでるんじゃないか?』などといいながら、恐る恐る近づくと、縁側になぜか、三脚に付けられたカメラがあり、『ナニコレ?』と、不可思議に思いながらも縁側から侵入しました。
内部にはランドセルや子供が書いたであろう絵など、家財道具などがそのまま残っており、崩れかけの廃墟なのになぜか『リアルな生活感』といいますか、『人の気配の様なもの』が漂っておりました。
しかし、その手前の廃墟では何も起こらず、なんか不気味だなぁ?って感じで、一通り家の中をまわり、次は目的のその上にある『〇〇さんの家』に行こうとしました。
建物は二階建てで、朽ちた石の細い階段を上り始めた、その時でした。
友人のHが、『やめよう!いくのはやめよう!』と突然大声で叫びだしたので、どうしたんだと、いう事で、私とEは登りかけた階段を一旦降りて、Eのもとに集合して『どうした?』
と聞いてみました。
今思えば、外観は映画の『呪怨』にでてくる『呪いの家』に似ており、Hいわく『二階にある、窓に子供のがいる!』
と、言って『ブルブル震えて、動かない状態』で、私たちも懐中電灯をあてその窓を見ましたが、特に何も無く、大丈夫だ!と説得しましたが、Hが動かない為、なくなく断念し帰りました。
コンビニに途中よって、駐車場でHに聞くと、H『肌色で、黒髪のマッシュルームカットをした子供が、2階の窓からこちらを覗いてたぞ?おまえら、見えなかったの??!』とかなり興奮ぎみに言ってましたが、私たちが懐中電灯をその窓に光を当てた時には何も見えなかったので、『何もいなかったよ?』
と言いましたが、尋常じゃなく興奮するHを見て、それ以上は私たちも何も言わず、気まずかったので話を変え、しばらくして帰りました。
できれば、もう一度、チャレンジしてみたいと思いますが、現在は地元から離れてしまった為、まだ再挑戦は出来ておりません・・・・。
ただ、あのHの『震え様は、異常』でしたので、皆さんは、絶対行かない事を、強くお勧めします。