【投稿者:NSさん】
一人暮らしをしようとお部屋探しをしていた時のことです。
店舗で、家賃の予算や希望の間取りを相談しました。
不動産の賃貸の営業さんは熱心に色々な物件を提案してくださいました。
なるべく家賃が安い場所がいい、と営業さんに言うと「ピッタリなお部屋がありますよ!間取りはちょっと違うんですが、家賃や立地がとてもいいんですよ」と、一件の物件情報をプリントアウトして出してくださいました。
その部屋の家賃は相場の1/2ほど、いや1/3ほどのお部屋でした。
狭いワンルームというのもありますが、この安さは他に見たことがありませんでした。
これは、いわゆる「事故物件」という物件ではないだろうか、と思いました。
最初から「事故物件は遠慮したい」と相談していました。
なので、少し怪訝そうに「このお部屋って事故物件ではないんですよね?」と質問してしまいました。
ただ、営業さんは「この部屋は本当に心理的瑕疵物件ではありませんよ。調べてもらっても大丈夫です!」とにこやかに答えました。
事故物件ではないならば、内覧だけでもしてみよう、と思い、他の物件と一緒にその一日で数件、お部屋を内覧しました。
その問題の部屋に着いたときのことです。
霊感などは特に無いので、他の部屋と同じように靴を脱ぎ部屋に入りました。
蛇口やお風呂、トイレや押し入れなど、他の部屋でも確認したところを見せてもらいました。
その時点では、その部屋に特に何も感じることはありませんでした。
家賃の安さから、この部屋にしてもいいかも!と考えていた程、その部屋は魅力的でした。
しかし、その後、ベランダに出ようとした時に異変がありました。
ベランダに出られないのです。
霊感はないのですが、どうしてもベランダに出られません。
他の部屋でもベランダを見せてもらったので、ベランダを見る気で靴を片手に持って、出ようとしたのですが、どうしても出られません。
何故なのかはわかりません。
ですが、そのベランダには近づけませんでした。
そしてその部屋のベランダは入ることなく、他の部屋の内覧へ向かいました。
あとで調べましたら、その部屋は事故物件ではありませんでした。
しかし、その部屋の真下の部屋が、事故物件でした。
若い女性が殺害され、遺体が毛布に包まれ遺棄されていたそうです。
遺棄されていたのは、ベランダだったそうです。
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