【投稿者:keitaさん】
福島県福島市の中心部に「信夫山((しのぶやま))」という山があります。
春は花見で賑わい、夏は子供たちが噴水で遊び、夜は展望台からの夜景がきれいな福島市民の憩いの場所となっています。
そんな福島市のシンボル的な山、「信夫山」ですが、実は……心霊スポットとしても非常に有名な山なのです。
信夫山は第二次大戦中に地下軍事工場が作られ、防空壕などが今も残っています。
昔、その防空壕で映画撮影をした際、スタッフの方が亡くなられたり、大怪我をしたり…ということがあったそうです。
信夫山には国道13号線が通るトンネルがあり、これは私の友人(以後友人A)がそのトンネルで体験した出来事です。
友人Aは小さい頃から、“見える人”でした。また友人Aの母も霊感が強く、よくこう言われたそうです。
「信夫山のトンネルは気をつけなさい。なるべく一人では通らないこと。どうしても通らなくてはいけない時は、ただまっすぐ前だけを見て通り抜けなさい」と。
友人Aは、「言われなくてもわかってるよ」と答えるそうです。なぜかというと…すでに体験したことがあったからです。
それは友人Aが中学生の時に体験した「信夫山トンネル」での出来事
友人が中学生のとき、信夫山トンネルを一人で通らなければならないことがありました。
嫌だなあ…と思いつつ自転車でトンネルに入りました。
信夫山のトンネルは自動車用のトンネルと、歩行者・自転車用のトンネルがあります。歩行者・自転車用のトンネルは緩やかにカーブしており、さらに距離もかなりあるため、入り口から出口は見えません。
冷たい空気が漂うトンネル内を前だけ見て、ひたすら自転車をこぎます。そして、トンネルの真ん中を過ぎたころ、急に自転車の荷台が重くなった感覚があったそうです。
「えっ?」と思い、少し顔を横に向けました。すると……!!?

トンネルの壁から半透明の人の腕がこちらに向かって何本も伸びていたというのです。さらに天井からもゆらゆらと腕がぶら下がっている。
友人Aは心臓が止まったような、息ができないような、そんな感覚になりながら必死で自転車をこぎました。そして出口付近に近づくと荷台の重さも無くなっていたそうです。友人Aはしばらく体の震えが止まらなかったと言っていました。
そして数年後、車で「信夫山トンネル」を通過した際の心霊体験
友人Aは大人になり、信夫山のトンネルも車で通るようになりました。
幼い頃の恐怖心もだいぶ少なくなっていたある日のこと。6月頃の暑い日に、車の窓を少し開けたまま、トンネルに入ったそうです。そして友人Aはふと、助手席の足元に白っぽい荷物のようなものが転がっているのに気付いたそうです。
「あれ?なんだろう?なにか置いていたっけな?」
と思い、目を凝らして見てみると……

「うわッッッ!!!」
そこには女性の頭が転がっていたのです!友人はパニックになりながらもアクセルを踏み、急いでトンネル内から出ました。すると人の頭はいつの間にか消えて無くなっていたそうです。
それ以来、トンネルを車で通るときは必ず窓を閉めるようにしているそうです。この話を聞いて、私もそうしています。
福島に来る機会があったとき、あなたがどこかのトンネルを通ったとき、信夫山トンネルの話をぜひ思い出して下さい。そして車の窓は絶対に閉めることをおすすめします。
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